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デジカメ市場、厳しい冬の実態

極寒! 2ケタ減のデジカメ市場、底冷え続く

2009年01月15日 20時30分更新

文● 西川仁朗/ トレンド編集部

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 一方、コンパクトと違い、2008年に好調に推移したデジタル一眼レフ市場。

コンパクトデジカメの市場と違い、ほとんどの月で対前年同月比をクリアしている

 興味深いのは1600万画素以上のハイスペックのプロモデル向けの市場の単価が昨年夏以降大幅に下落したこと。

1600万画素以上のハイスペックモデルは、夏までほぼキヤノン1社だった。ニコンやソニーが参戦したため、手ごろな価格で買えるようになった

 これは、昨年夏頃からニコン「D700」やソニー「α900」、キヤノン「EOS 5D Mark II」といった、レンズキットでも40万円以下の価格帯で手に入るフルサイズが登場したため。アマチュアがフルサイズを購入するケースも増えており、デジタル一眼レフ市場に占めるフルサイズの構成比は金額ベースで2割弱にまで伸びている。

フルサイズを買うのはプロユーザーに留まらない。フルサイズ機の平均単価は1年で25万円近く下げている

 デジタル一眼に関しては、メーカー別のシェアは相変わらずキヤノンとニコンの2強。ソニーは秋口まで好調だったが、10~12月にかけては落ち込んだようだ。

11月にはパナソニックが数値を伸ばしているが、これはG1の影響が大きい

 また、ニコン「D90」やキヤノンの「EOS 5D Mark II」に搭載され話題を呼んだ動画機能については、道越氏は期待を寄せている。

 「エントリー機から中級機にかけて、今後搭載されるモデルは増えるだろう。コンパクトと同じようにデファクトの機能になっていくだろう。もっとも、プロ向きにはあえて載せないという選択肢もある」(道越氏)

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