ソニーのミニノートをユーザーは切にお待ちかね
ソニーが衝撃的なミニノート(Netbook)「VAIO type P」を発表し、大きな注目を集めている(関連記事(1)、(2)、(3))。そして、ユーザーが待ち望んでいたミニノートのメーカー第1位もソニーであることが判明した。
アスキー総合研究所が8日に発表した「ミニノート購入意向調査」によると、「新しいミニノートの発売を希望するメーカー」は1位ソニー、2位アップル、3位はパナソニックと、モバイルノートの人気メーカーでまだミニノートを登場させていない企業が上位を独占。
ソニー製のミニノートに対するユーザーの要望としては、「1280×768ピクセル以上の液晶解像度」や「より洗練されたデザイン」といった声が挙がっている。Type Pが解像度が1600×768ドットで、片手で持てる奥行き120mmの洗練されたデザインを実現していることを考えれば、もともと欲しいと思っていたユーザーにとって満足いくクオリティと言えるだろう。
また、新しいミニノートの発売を希望するメーカー第2位には、アップルが食い込んだ。アンケート回答者のプロフィールによると、Mac利用者の割合は全体の8.5%であることから、Windowsユーザーからも「Mini MacBook」の発売を望む声が多いようだ。アップル製のミニノートを欲しいと考えるユーザーは「6万円以上の価格を許容する割合」で第1位。アップル製なら通常のミニノートよりも多少高くても欲しいと考えるユーザーが数多く存在する。
面白いことに、「新しいミニノートを発売してほしいメーカーのうち、最も購入の可能性が高いメーカーは?」という質問に対しては、1位ソニー、2位アップルに次いで、3位にASUSTek Computerが食い込んだ。
昨年までは一般的にはほとんど無名のASUSTek Computerが上位に食い込むことができたのは、2008年1月に同社が発売した「Eee PC」を皮切りに、ミニノート市場を活性化させる製品を多数登場させ、ミニノートの代表的ブランドとしての認知を高めたことが要因と考えられる。実際、ミニノートについては、「国内大手製メーカーにこだわるか」という質問に対し、「メーカーは特に気にしない」が64%を占めており、メーカーに対するユーザーの見方が変わってきたようだ。
2008年8月の調査の時点では、ミニノートの購入率が全体の4%だったのに対し、12月の時点では11%へと急増しており、ユーザーの購入意欲は高まってきている。ミニノートの特徴である軽さや小ささがより多くの人に受け入れられたためだろう。
