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新コンセプトでコンデジ市場の活性化を狙う

外は「ふんわり」中は「質実剛健」、PowerShot E1の秘密

2008年09月02日 16時00分更新

文● 西川仁朗/トレンド編集部

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女性陣の徹底したダメ出しの産物


伊藤英記氏

デザインを統括した伊藤英記氏

 伊藤氏によると、特徴的な丸みを帯びた全体デザインはすんなり決まったらしい。しかし、細かなデザインに関してはかなり苦労したようだ。というのも、「社内の女性スタッフからダメ出しが出まくった」(伊藤氏)からだ。

 例えば、女性陣の意見を反映したポイントの一つに、ワンポイントで入っているシルバーの素材がある。全体が同系色だとチープになりすぎるためシルバーの素材を使った。

 伊藤氏はここは目立たせるべきだと考え、光沢感のある素材を提案した。すると、女性陣から「こんなピカピカしたシルバーはイヤ! これだと買わない」とばっさり切り捨てられたそうだ。そこで、E1では光沢のないシルバーを採用した。

パーツのシルバーの色が女性の意見を反映して採用された

左手の人差し指の部分が女性の意見を反映して採用されたシルバー

シルバーの素材を実際に見せてくれた。左と右で微妙に光沢が違うのが分かるだろうか?

 伊藤氏は「シルバーの色で買う買わないまで決めるのかと、女性との感覚の違いに衝撃を受けました。むしろいままでの常識と逆行するようなデザインで、こだわりは捨て、配慮の積み重ねでつくった」と感想を述べる。

コントロールボタンへの配慮

同社のIXYなどコントロールボタンはフラットのものが多いが、E1では指でしっかり押せるように突起が強調されている。これはツメの長い女性への配慮でもある

横から見れば、十字ボタンが外側になるほど盛り上がっているのがよく分かる

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