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PDFとFlashでビジネス効率アップ

Winny流出にも対策可能な製品

2008年05月09日 05時00分更新

文● 西川仁朗/アスキーネタ帳編集部

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アドビ システムズのマーケティング本部 ビジネスソリューション/エンタープライズ&デベロッパーマーケティング部長 小島英揮さん

アドビ システムズのマーケティング本部 ビジネスソリューション/エンタープライズ&デベロッパーマーケティング部長 小島英揮さん

 Web上でドキュメントを公開するときや、重要な書類のやり取りなどビジネスシーンに欠かせないPDF。そんなPDFを活用してビジネスプロセスを効率化する統合パッケージがアドビ システムズの「Adobe LiveCycle ES(以下、LiveCycle)」です。LiveCycleは目的別の様々なコンポーネントが統合されたスイートで、ユーザーはLiveCycleの中に含まれたライツマネジメント機能やWebサービスとの統合機能によって、自社のビジネスニーズに最適なアプリケーションを作成し、それらを展開できます。アドビ システムズのマーケティング本部 ビジネスソリューション/エンタープライズ&デベロッパーマーケティング部長 小島英揮さんは「LiveCycleはPDFとFLASHに代表されるアドビのテクノロジーを活用し、ビジネスコミュニケーションを円滑にするためのツールだ」と言います。


PDFを最大限活用した文書セキュリティ


 LiveCycleはビジネスプロセスを効率化するため多くのソリューションを持っていますが、代表的なものに「高度で動的なセキュリティの実現」が挙げられます。ビジネスユーザーの多くは取引先や顧客とドキュメントのやり取りをすることが日常茶飯事ですが、LiveCycleによってクライアントごとに権限を詳細に設定することが可能です。

 LiveCycleは文書をサーバ上でPDF化するため、ユーザーがPDFを閲覧するときには必ず認証を求めます。これによって、セキュリティが担保されるわけです。例えばある契約書を社内で回覧するときに、部長以上の役職は文書の中身をすべて見ることができるが、一般の社員は特定の部分しか見られないといった使い方ができます。また、取引先にCADの図面を送ったときにA社は閲覧も印刷もできるが、B社は閲覧のみ可能といった細かい文書管理が可能です。

PDFファイルは暗号化され、使用権限はLiveCycle ESのコンポーネントの1つ「Rights Management」によって、利用者や利用範囲を変更できる

PDFファイルは暗号化され、使用権限はLiveCycle ESのコンポーネントの1つ「Rights Management」によって、利用者や利用範囲を変更できる

 ただし、これまではいくら社内文書のセキュリティ対策を行なっても、正当な権限を持った人が悪意を持って他に転送したり、データを外部デバイスに取り込んだ後に紛失するといったケースもあって、情報流出を止めることはできませんでした。しかし、LiveCycleではUSBやノートPCで外部に持ち出した時点で再度認証を求めるような設定が可能です。さらに、このセキュリティ対策は必要に応じていつでも変更できます。「万が一Winnyなどで自社のドキュメントが流失してもセキュリティが担保され、第三者に中身を閲覧されることはありません」と小島さんはその機密性の高さを強調します。この電子文書の情報漏えい対策が評価され、経済産業省でもLiveCycleを用いて、電子文書の情報漏えい対策を行なっています。

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