連写を活かした強力な撮影機能
連写性能の高さは、設定を変えながら複数回シャッターを切るブラケット撮影でも生きてくる。本機の場合、露出だけでなく、ホワイトバランスやフォーカスのブラケット撮影も可能だ(いずれも3枚もしくは5枚)。
また、複数枚の画像を高速で連写し、重ね合わせてさまざまな効果を出す「ベストショット」の新機能として、流し撮り、デジタル手ぶれ補正という機能も加わった。流し撮りの場合はメインの被写体はそのままに背景をブレさせ、デジタル手ぶれ補正ではブレの少ない輪郭のはっきりした画像を出力する。
ベストショット機能の連写流し撮りを使用。低速(数分の1程度)のシャッター速度で撮りながらカメラを振るのではなく、比較的速いシャッター速度で数回撮ったものを位置合わせしつつ合成するもの。それなりに流し撮りらしい絵になっている。Exif情報ではシャッター速度優先モードとして記録され、1/60秒、F10、ISO 100
ベストショット機能のデジタル手ぶれ補正を使用。数枚を連写して位置合わせをしつつ合成し、ノイズと手ぶれの少ない画像を生成するもの。連写はおそらく最高速度で2~4枚撮っているようだが、速すぎて連写しているという実感はない。手持ちで撮影しているが、手ぶれもなくノイズも少なめだ。Exif情報では1/80秒、F2.7、ISO 400となっている
連写したい被写体はたいていの場合速く動いているので、周囲の明るさが足りないと被写体ぶれを起こしてしまう。内蔵のポップアップ式フラッシュも連写可能で、1コマ1コマを止められる。最高で毎秒7コマ、最大で20コマまで連続発光する。レンズ一体型デジタルカメラや一眼レフ機内蔵のフラッシュでは考えられないほど強力と言える。さらに、毎秒7コマを超える連写をしたいときにはフラッシュ発光部とならんだ白色LEDが点灯する。フラッシュほど強くはないが、近接距離なら補助光となる。
本体にはリモートレリーズが付属。シャッターを押し込んだ際にカメラがぶれてしまうのを防げる。外部マイク端子(超高速動画時は音声はない)やHDMI端子を装備するなど、インターフェースも豊富だ。このあたりはエントリー一眼レフ機を凌駕しているといっても過言ではない。












