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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第114回

マイデータの管理にGoogleドライブを活用する技

2012年05月15日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 2012年4月下旬、Googleはクラウドサービスの「Googleドライブ」を公開した。オンラインストレージ上に大量のファイルを保存できるサービスで、ユーザーは複数のPCやスマートフォンから自由にアクセスできる。老舗の「Dropbox」との違いをチェックしながら、Googleドライブでマイデータを管理する技を紹介しよう。

「Googleドライブ」で大容量データをクラウド運用する

容量プランは最大で16TB!
大容量ストレージを低コストで利用できるのが魅力

 「Googleドライブ」は、PC内の特定のフォルダーをネットストレージと自動で同期してくれるクラウドサービス。この手のサービスでは「Dropbox」や「SugarSync」が有名だ。すでに「Dropbox」は連携サービスや連携アプリが多数公開されており、さまざまな活用法が確立されている。「Sugarsync」は「Dropbox」よりも高機能で、アップロードや同期の設定を細かくカスタマイズできる。最後発となる「Googleドライブ」だが、連携アプリは現状ほとんどないうえ、機能もDropboxとほぼ同じ。とはいえ、「Googleドライブ」には、2つ大きなメリットがある。

 1つ目は有料プランの価格が安いこと。どのクラウドサービスもある程度の容量を無料で利用できる。「Dropbox」は2GB、「Sugarsync」は5GBとなかなかの容量がある。さらに「Dropbox」はチュートリアルを進めたり、友人をメールで誘うなどすると増量できる。「Googleドライブ」は5GBと「SugarSync」と同じ。文書ファイルなどをアップロードするだけなら十分な容量だが、写真や動画、電子書籍などを保存し始めるとすぐに足りなくなる。そうなると、有料プランで容量をさらに増やすことになる。この時の価格が一番安いのが「Googleドライブ」なのだ。

 「Dropbox」は50GBプランが月額9.99ドル(約790円)または年額99ドル(約7900円)、100GBプランが月額19.99ドル(約1600円)または年額199ドル(約1万6000円)。「SugarSync」は5プラン用意されており、最小の30GBプランが月額525円または年額5250円、最大の500GBプランが月額4200円または年額4万2000円となる。

同期型ストレージの老舗「Dropbox」

高機能な設定と「Dropbox」よりも割安プランがウリの「SugarSync」

 これに対して、「Googleドライブ」の容量プランは以下の通り。25GBからなんと16TBまで9ラインナップが用意されており、25GBなら月額2.49ドル(約200円)、400GBなら月額49.99ドル(約4000円)となる。100GBプランの価格で比べると、「Dropbox」が月額19.99ドル(約1600円)、「SugarSync」が月額1575円または年額1万5750円(月額1312.5円)のところ、「Googleドライブ」は月額4.99ドル(約400円)となる。3分の1から4分の1という安さは大きな魅力。この容量は、PicasaやGmailでも共有でき、無料プランの容量では足りないという人は要チェックだ。

Googleドライブの容量プランと価格
保存容量 月額料金
25GB 2.49ドル
100GB 4.99ドル
200GB 9.99ドル
400GB 19.99ドル
1TB 49.99ドル
2TB 99.99ドル
4TB 199.99ドル
8TB 399.99ドル
16TB 799.99ドル

 もっとも、以前もPicasaやGmailの容量を増量できる有料プランがあり、新容量プランは旧プランと比べると大幅に値上げされている。筆者は、20GBの容量追加を契約しており、年間5ドルである。今後も、アカウントがアクティブの状態でプランをキャンセルしたりアップグレードしなければ、この契約内容で使い続けられる。クレジットカードが拒否されたりすると、新しい容量プランに切り替わるので注意が必要だ。

Googleのウェブサイトから容量プランを変更できる。支払いはクレジットカードで行なう

 2つ目のメリットは、Googleの各種サービスと連携できる点だ。GoogleドキュメントやGmail、Google+とファイルをやりとりしたり、Googleの高速な検索機能を利用できる。詳しくは後述する。

「Googleドライブ」の画像を「Google+」に投稿できる

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