Eee PCにもMacBook Airにも満足できないあなたに
【レビュー】一番カッコいいミニタブレットPC!? ダイアローグ「FlyBook V5」
2008年02月06日 18時00分更新
今話題の低価格ミニノートと比較してみる
ある意味、ミニノートPCという点においては台湾ASUSTeK Computerの「Eee PC」(関連記事)と同じジャンルともといえるが、V5の価格はEee PCの約4倍だ。同じようなミニノートに4倍の値段を払う価値があるのか、と考えるユーザーも多いと思うが、個人的にはあると思う。
Eee PCのメインストレージ(SSD)が4GBしかないのはまだ許せるとしても(サブノートとして使うならそれほどストレージ容量はいらないはず)、画面解像度が800×480ドットというのは実務上かなりの制約がかかると思う。メールを打つか、ウェブブラウズを行うぐらいが精いっぱいだろう。
また(株)工人舎の「SA5SX12A」(関連記事)とも同ジャンルと言える。ただ、SA5SX12Aはいかんせんパワー不足である。テキストをメモする程度ならアリかもしれないが、オフィス文書を編集したりといったことが快適にできるマシンではない。対してV5は、画像処理ソフトを使うとしても、CPUパワーには問題がない(画面解像度には不満が出そうだが)。
SA5SX12Aはタブレットコンパチンブル型なので、「V5」と同じくディスプレーを180度回転してタブレット形状で使用することも可能だ。異なるのは、SA5SX12Aはディスプレー横に操作ボタンがあり、タブレット形状の時でもボタン操作が可能な点。ペン操作に慣れていない人でもタブレット形状で使えるのは意外と便利そうだ。さらにSA5SX12AもOSはWindows XP Professionalなのだが、こちらはTablet Editionと同様に画面の長押しでコンテキストメニューが表示される。タブレット重視で使いたいならSA5SX12Aのほうが利便性は高いかもしれない。
Vistaモデルならおススメかも!?
どういう使い方をするかにもよるが「外出先でメインマシンの代用ができるミニノートPCが欲しい」ということであれば、やはり20万円超の価格はやむを得ないと思う。
その中でFlyBook V5を選ぶとすれば、OSにタブレット機能が標準搭載されている「Windows Vista Bussiness」モデルを選択すべきかもしれない。そうすれば、タブレットPCとしても問題なく使えるだろう。どちらにせよ、出張先で会社と同じように仕事をする、という場面でもかなり快適に使えるだけのパフォーマンスは持ち合わせているので、デザインにビビっと来た方は購入を検討する価値は十分にあるだろう。
FlyBookのライバル? MacBook Airを見てきた!!
考えるに、FlyBookの真の意味での競合機種は、LOOXでもEee PCでも工人舎でもないのではないかという気がする。ではなにか? と問われれば「MacBook Air」のデザインと言わざるを得ない。
編集部周辺では「かっこいい」とか「買っちゃうかも」とか、もてはやされているが、どうも納得がいかない。単に薄いだけではないかと思ってしまうのである。というわけで銀座の「Apple Store」に偵察に行ってきた(関連記事)。
薄いというのは記事などを見て知っていたが、実物を手に取ってみると「あっ、ヤベェ」という感じ。やはりその薄さは驚異的だ。そしてシンプルなデザインもまた、ソソるものがある。USBとかディスプレー出力を搭載するインターフェース部が開閉式なのも、ギミック的に素敵だ。
正直、ちょっと欲しくなった。でも、問題は、Mac OSなんだよなぁ。