「プロジェクト・ゴッサム・レーシング」(PGR)シリーズは、初代はマイクロソフト(株)のゲーム機「Xbox」のローンチタイトルに発売され、それ以降Xbox、Xbox 360の熟成とともに続編が登場してきた同社が誇るレーシングゲームだ。
PGRシリーズはもともと、スーパーカーで美麗に再現された世界各国の都市を所狭しと走り回るのがコンセプトのレースゲームだ。Xbox 360では2作目となる最新作「PGR4」では、これまでの四輪車(クルマ)に加えて、スーパーバイクの追加や天候の変化などのフィーチャーが追加されている。
前作「PGR3」では、Xbox 360の性能を見せ付けた各国の美麗な都市や、美しいスーパーカーのモデリングはどう進化してきたのか、今回はその辺りも交えながらレビューをお伝えする。
PGR3収録の5都市に加えて、新たに4都市が追加!
まず一番のポイントは、前作では5つの都市に減ってしまったレースコースが、新たに中国の「マカオ」と「上海」、カナダの「ケベック」、ロシアの「サンクト ペテルブルグ」が追加され、9つの都市と1つのテストコースまで増えたことだ。前々作の「PGR2」での13の都市と1つのテストコースに比べると、まだまだ物足りなさはあるが、それでもバリエーションが増えたことは好ましい。
また、前作ではXbox LIVEで行なわれているプレイ中のレースを観戦できる「GOTHAM TV」がなくなり、リプレイのダウンロードという形で提供されるようになった。ダウンロードしたリプレイは投票により、レーティングを決められるようになっている。
さらにシングルプレイモードでは、従来までの決められたコースをクルマおよびバイクで走り、目標を達成すればメダルをゲットできる「アーケードモード」のほかに、イベントを勝ち抜いて世界一のレーサーを目指す「GOTHAM キャリア」モードを新たに用意。失敗するとそこでイベントが終わってしまう「Majorイベント」や、勝てば使用した車がもらえる「招待イベント」など、ここでしかアンロック(解除)できないクルマも用意されている。
ウェブサイトで自分のデータが参照できる
PGR4でも前作や「Forza 2」(関連記事)、「Halo 3」(関連記事)と同様にウェブサイトとの連動が行なわれている。開発元の英Bizarre Creations社のPGR4専用サイト(http://pgrnations.com/)では、自分の走行データやランキングなどをウェブブラウザーで確認できる。ランキングでは全体のうち、自分がどのランクにいるのかが分かるほか、フレンドとの比較も可能だ。
また、ゲーム内で撮影したスクリーンショットは、このサイトにアップされ、パソコンで保存することができる。
それでは次ページにて、肝心のゲーム内容についてお伝えしていこう。
