10月11日に発売予定のマイクロソフト(株)のレーシングゲーム「プロジェクト ゴッサム レーシング 4」(PGR4)の体験会が、東京ゲームショウ2007会期中に行なわれたので、無類のレーシングゲーム好きとして参加してきた。
「PGR」シリーズといえば、マイクロソフトが有するレーシングゲームシリーズの2大巨頭(もう1つは「Forza」(フォルツァ)シリーズ)であり、美麗なグラフィックで再現された世界各国の都市を、スーパーカーで爆走できるのがウリだ。
今回は、体験会ということでその魅力を10分の1も伝えきれないとは思うが、触れられた部分だけでもレポートしていくぞ。
天候の変化により
よりスリリングなバトルを演出!
同社からもリリースされているPGR4の新要素としては、まず「天候の変化」が挙げられる。天候は、「晴れ」から「軽い雨」、前後がかなり見にくくなる「濃い霧」や「嵐」まで全10種類が用意されている。今回、キャンペーンモードではなく、対戦モードを主にプレイしていたので確認できなかったが、キャンペーンモードではレース中の天候の変化なども期待できそうだ。
なお、レース中のフレームレートは前作のPGR3と同様に30fpsとなる。制作スタッフは60fpsによるレースシーンも試作してみたそうだが、車体やコースへのモデリングのブラッシュアップを優先し、30fpsとしたそうだ。また、PGR3から引き続き登場となる、東京・新宿のコースだが元となるデータは2003年に撮影したものを利用しているという。そのため、2007年現在では残っていない店舗などもあるようだが、店頭に置かれた物の見え方なども改良し、さらにリアルに表現しているという。
筆者はここで、「ロシア」の「サンクトペテルブルグ」コースを、天候「雪」でプレイさせてもらった。ロシアは前々作のPGR2で採用されていた、道がとにかくだだっ広い「モスクワ」が印象的だったが、今回のサンクトペテルブルグはモスクワほど道は広くなく、逆にツイスティ。プレイ中は見ている余裕がなかったが、改めて見ると歴史を感じる建物の数々が印象的なコースだ。
また、PGRシリーズはストイックな挙動を追求するフォルツァシリーズと比べて、だいぶゲーム的なアレンジがされている。もちろん、スピードを落とさないとカーブが曲がれないのは同じだが、同じ曲がるにしてもノーズインがクイックで、サイドブレーキなどを使った加重移動もかなり大げさ。フォルツァシリーズの挙動に慣れていると、曲がりすぎてイン側の壁に頭から激突してしまうこともあるかもしれない。少なくとも筆者は何度もそのように事故った。
ややゲームを感じる挙動ではあるが「やりすぎていない」のはシリーズを通しての感想。コンマ1秒を削るストイックなタイムアタックもいいが、豪快な魅せるプレイも楽しめるのがPGR4だと言える。また、ほかのXbox LIVE対応ゲームと同様に、オンライン上でほかのプレイヤーやフレンドとのコースごとのタイム比較ができる。
