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転職経験あり! 仕事人たちのストーリー 第12回

フリーターから「GyaO 光」へ。“人脈づくり”が引き寄せる転職パワーとは

2006年09月07日 00時00分更新

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乗田智之さん(29) 株式会社USEN コンテンツプラットフォーム事業部 GyaO 光 企画開発

乗田智之さん(29)
株式会社USEN
コンテンツプラットフォーム事業部
GyaO 光 企画開発

株式会社USENの高速インターネットサービスを提供するプロバイダGyaO 光で、セキュリティサービスから動画コンテンツ、サイト全般の企画・開発、運営を行なうチームに所属する乗田智之さん(29)。大学へ入学したものの即座に辞めてしまい、4年間フリーターとなるも一念発起。ついに人気プロバイダへの転職を成功させた。そんな乗田さんに、IT業界を志したきっかけと成功の理由を聞いた。

乗田智之さんの転職成功のポイント
・希望する就職先に必要なスキルを専門学校や業務のなかで身につけ、基本能力を持つようにしていた
・仕事上の付き合いに終わらない日ごろのコミュニケーションが、結果的に転職に役立った

現在の会社へ転職する際の応募データ

応募した企業数面接した企業内定した企業
1社1社1社
企業を選んだポイント
これまでの経験を生かせるIT企業だったから

4年間のフリーター生活にピリオド

 1995年、現役で大学の経済学部へ入学した乗田さんは、数カ月もしないうちに大学を退学してしまう。そしてそのまま流されるようにフリーターとなり、何の目標もなくアルバイトをしながら生活することとなる。しかし、そんな生活が2年ほど続いたある日、自分の将来について強烈な危機を感じたという。

「20歳の頃、フリーター生活の長い先輩を見ていて、このままじゃいけないと漠然と思いました。そこで、まず何か勉強しなきゃいけないと思い、専門学校に入学することにしたんです。当時ちょうど家で初めてパソコンを購入したこともあって、コンピュータ系の学校に通うことに決め、2年間アルバイトで専門学校の入学金や授業料などの資金を作り、1999年、22歳のときに専門学校へ入学しました。その後はWeb作成のための基礎的なスキルをしっかり学ぶことができたので、将来はWebデザインを経てWebディレクターになろうと考えるようになっていきました。しかし、当時はWebデザインを指向する人がとても多くて、業界は狭き門。同校の生徒が集団で楽天株式会社を受験しましたが、僕自身は早々に落ち、その後も就職はなかなか決まらず、結局、デザイナー指向を捨ててシステム構築などを請け負うプログラミング会社に就職することにしたのです」

 しかしせっかく念願の就職を果たした乗田さんではあるが、仕事を始めて3カ月ほどでプログラミングという孤独な作業が向かず、再び転職を考えるようになってしまう。そしてそんな矢先、たった3ヶ月前に初めての就職活動で不採用となった楽天が、再び人材募集しているのを発見する。

「リベンジという感じで応募してみました。1度は落ちた会社なのでプレッシャーを感じることなく面接に挑めました。このときは3社の面接を受けたのですが、その中で一番早く採用通知をくれたのは楽天でした。人材不足だったので、Webのスキルや知識がある即戦力として採用されました。リベンジを果たせたという気持ちから一も二もなく返事をしました。こうして、2001年6月から契約社員として楽天市場の店舗アシスタントという仕事を与えられ、出店を希望する店舗が適正な商品を扱っているかを審査をしたり、出店した店主さんに対していろいろな商品を提案したりしました。もともと人と接することが好きだったこともあって、転職してよかったと思いました」

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