このページの本文へ

転職経験あり! 仕事人たちのストーリー 第12回

フリーターから「GyaO 光」へ。“人脈づくり”が引き寄せる転職パワーとは

2006年09月07日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

社内フットサルチームで見つけた大切な縁

 そんな乗田さんは、2002年12月に楽天のポータルサイトであるインフォシークを担当する部署へ移動することになり、ウェブサーファーや検索ワードを基にしたデータ分析などを行なうことになった。また、仕事だけではなく社内のフットサルチームに所属するなどのスポーツの趣味を持ち、思いがけず趣味のなかでその後の転職を左右する人間関係を築いていくことになったという。というのはこのフットサルのチームは主に、楽天とUSENが共同出資する『ShowTime』という会員制ポータルサイトの関係者で結成されていたため、楽天だけではなくUSENの社員とも知り合うことができた。この出会いが転職の縁となったのだ。

「もともと趣味の合う仲間ですから、会社の枠を超えて友人として付き合うようになりました。そうした友人の1人から2004年11月に『USENで人材を募集しているから来ないか』と誘われたのです。インフォシークの仕事も楽しかったのですが、店舗アシスタントの頃よりお客様に直接アプローチする部分が少なく、誰に向かって仕事をしているのか分からない気がしていました。そんな矢先に誘ってもらったのですが、光ファイバを使ったブロードバンドプロバイダの部署と聞いて、今までとは違う何か新しいことにチャレンジできるのではないかというワクワク感や、データ分析業務よりお客様に対してアプローチする業務であるということから、すぐに転職を決意したのです。その気持ちを友人に伝えました」

 その後、友人により乗田さんのプロフィールや現在の状況はUSENに伝えられ、いよいよ面接を受けることになる。面接は2回。1次面接、2次面接ともに自己紹介などの人間性、コミュニケーションスキルを問う質問が中心となったそうだ。

「面接では、自分のスキルや職歴ははもちろんですが、これまでの職場でさまざまな部署の人とも積極的に人間関係を築き、人と交流して知識や情報を得ることが好きであることなどを伝えました。そして、これまでの仕事で培ったWebに関わる経験や知識を、幅広い人脈から得た情報と組み合わせたり、コミュニケーションを図るためのツールに反映させることで、新たなコンテンツ開発に生かせること。さらにはどんなことでも自由に企画できる部署ということなので、試してみたいアイデアや、コンテンツの人気状況などからユーザーのダイレクトな反応を見られるのが何よりも嬉しいといったことなども伝えました」

 USENの採用担当者によると、乗田さんを採用したポイントは、Web制作の知識やスキルに加えて、日頃からユーザーの反応を意識して仕事をする姿勢、人脈を広げてその情報を仕事に生かせる能力などをやはり大きく評価したという。

 こうして乗田さんは2005年1月からUSENで正社員として、メールやIP電話の管理、セキュリティサービスや動画コンテンツ、サイト全般の企画・開発、運営を行なうようになった。そして今も、エンドユーザの声を反映したサービスを提供していきたいと、新しい企画や商品の開発にチャレンジし続けている。

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ