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簡単・手軽に営業活動を効率化――サイボウズが初のSFA製品「ドットセールス」を発売

2007年07月23日 11時21分更新

文● アスキービジネス編集部

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サイボウズは7月23日、SFA(営業支援システム)ソフト「サイボウズ ドットセールス」を発表した。子会社のインテグラート・ビジネスシステムと共同開発したもので、同社初のSFA製品となる。


情報共有にフォーカスした使い勝手のいいSFAを目指す


 「サイボウズ ドットセールス」(以下、ドットセールス)は、営業活動の効率化を目的としたWebベースのSFA(営業支援システム)製品である。サイボウズがSFAソフト「ウェブハロー」を手がける子会社のインテグラート・ビジネスシステムと共同で開発した。

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ドットセールスのメイン画面。グループウェア製品と同様のUIを採用する

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活動報告画面。上司や同僚がコメントを入れることもできる

 ドットセールスの中心となるのは、スケジュールベースの「活動報告機能」と、活動報告と紐付けてCRM(顧客関係管理)を実現する「顧客管理機能」の2つである。

 活動報告機能は、カレンダー画面から事前に訪問予定のスケジュールを登録し、訪問後に活動内容を入力する。重要度や進捗状況に加えて、活動内容を自由文で記入することが可能。上司や同僚がメンバーが活動内容を閲覧し、コメントをつけることもできる。

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顧客ごとに案件の状況を一覧できる顧客管理機能。引継ぎやフォローに役立てることができる

 顧客管理機能は、顧客企業の住所や電話番号などの基本情報を登録・管理する。営業担当者が入力した活動報告から、顧客企業ごとの案件状況一元的に把握可能になる。

 そのほか、案件の進捗状況を管理する機能、活動時間や売上金額などを集計して簡易レポートを出力する機能などがある。また、活動報告の項目のカスタマイズやCSVファイルの取り込みに対応し、グループウェア「サイボウズ ガルーン2」とも片方向だが連携できる(ドットセールスのスケジュールをガルーン2に反映可能)。

 ドットセールスの特徴は、従来のSFA製品が分析や管理に重きを置いているのに対して、あくまでも情報共有にフォーカスしたコミュニケーションツールに徹したことである。機能がシンプルな分、簡便性を追及し、ユーザーインターフェイスは定評のある同社のグループウェア製品を踏襲した。「従来のSFAは“営業改革”などのコンセプト重視のものが多く、導入にはコンサルティングが必要だった。ドットセールスはコンサルティングなしで導入可能で、現場に負担をかけずに業務の効率化と顧客対応の質を向上させることできる」(同社)。

 対応するサーバOSは、Windows Server 2003 Standard Edition SP1および同R2 Standard x64 Edition。クライアント側はWebブラウザ(Internet Internet Explorer 6.x/Firefox 1.5)で利用可能だ。

 価格(税別)は、105万円/30ユーザーから。12月27日までは新規購入が5割引、ガルーン2との同時利用で7割引きとなるキャンペーンを実施する。販売はパートナー経由。近日中に同社のWebサイトから試用版のダウンロード提供を始める予定だ。

 なお、現在ところ携帯電話では利用できないが、今後の新バージョンでは対応する計画である。またSaaS(Software as a Service)モデルでの提供については、子会社やパートナーを通じて行なう方針。

 サイボウズはグループウェアに続く新たな成長分野として、昨年7月にSFA市場への参入の方針を打ち出していた(関連記事)。グループウェアでの高い知名度を生かし、グループウェアに比べて導入が遅れるSFA市場の開拓とシェア獲得を目指す。初年度(2008年1月末まで)の販売目標は100社。

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