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【NET&COM 2007】会場で目立つ、「内部統制ソリューション」の実態(その2)

2007年02月09日 22時07分更新

文● アスキービジネス編集部

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「NET&COM 2007」の会場で目立つ、「内部統制」の文字。昨日に続き、「内部統制ソリューション」を出展するブースを回って話を聞いた。


MS-Office作れる文書化3点セット、テクノスジャパン


 一般的に「内部統制の文書化3点セット」と呼ばれる「リスクコントロールマトリクス」(RCM)「業務フロー」「業務記述書」。その作成には多大な労力が必要といわれている。会場では、これらの文書作成のサポートを謳うツールをいくつか目にすることができた。

テクノスジャパンの内部統制テンプレート。写真はExcel形式のRCMで、一部の項目はプルダウンで選択できるようになっている。

テクノスジャパンの内部統制テンプレート。写真はExcel形式のRCMで、一部の項目はプルダウンで選択できるようになっている。

 SAPの導入支援などを手がけるテクノスジャパンは、「Fact-JSOX」という内部統制テンプレートを出展。約90項目に上る業務をカバーし、文書化3点セットの作成を支援する。具体的には、業務フローはVisio、RCMと業務記述書はExcelと、Microsoft Office形式のファイルが提供される。

 担当者によると「特にRCMは、これまでほとんどの企業で書いたことのない文書。実際に作成にあたる現場の担当者に、参考書的に使ってもらえれば」とのこと。単なる文書の体裁を整えたものではなく、すでに具体的な項目が入力されいるため、手直しして使える「実例集」としても活用できるという。

 また、特定の対象業種を設けず、汎用性の高いMicrosoft Office形式のファイルなので、どの企業でも利用できるメリットが大きいとのこと。なお、株式会社ケイ・ジーティーの文書管理ツール「Ci-Tower」との連携に対応しており、同社ではテンプレートと併せて提案を行なっているそうだ。


専用アプリも登場、ライトワークスの「内部統制コーチ君」


 文書のテンプレートではなく、文書作成をサポートする専用のアプリケーションを出展している企業もあった。その名もズバリ「内部統制コーチ君」(ライトワークス)。

「内部統制コーチ君」。業務を選択し、質問に答えていくと(左)、RCMが完成する(右)

 内部統制コーチ君は、ユーザーがウィザード形式で質問に答えていくだけでRCMを作成できるツール。しかも質問に対する回答例もあらかじめ入力されており、実際には「会計知識のない現場の担当者が手直しする程度で使える」(同社担当者)という手軽さ。さらに、部門ごとの進捗状況を一目で確認できる「進捗管理機能」や、作成した文書の管理機能、Excelへのエクスポート/インポート機能も備える。

 内部統制コーチ君は、InternetExplorer 5.5 SP2以上で動作するWebアプリケーションで、ASPサービスとして提供。価格は、31万5000円/月(100ユーザーライセンスを含む)。なお、より大規模な企業向けには、ライセンス販売も行なっている。

ライトワークスは、「自主対応を支援する」とのスタンスで内部統制のコンサルティングや教育サービスを展開している。

ライトワークスは、「自主対応を支援する」とのスタンスで内部統制のコンサルティングや教育サービスを展開している。

 内部統制の大きな目的は、「業務の見直し」だといわれるが、内部統制コーチ君は、法律が規定する範囲をまずは自前でクリアしたいという企業向け。同社では内部統制のコンサルティングサービスも行なっているが、「内部統制の基本は自主対策」とのスタンスをとっている。

 したがって、自主対策を行なう上で、「少ない総工数、最短距離で内部統制を構築する」ためのサポートツールが内部統制コーチ君との位置づけだ。実際には、業務改革まではなかなか着手できない、中堅以下の上場企業から受けがいいとのこと。ちなみに、同社では、内部統制に関する社員教育用のeラーニング教材「日本版SOX法と内部統制」も展示していた。


ギリギリまで様子見? 導入はまだこれから


 いずれのブースでも担当者の口から共通して聞かれたのは、「まだまだこれから、という印象」との声。各社とも、すでに導入実績があると強調するが、現実的には先進的な一部の企業に導入はとどまっているようだ。

 ただ、「自社で開催しているセミナーでは次第に参加人数が増えてきている」(ライトワークスの担当者)など、企業の関心が高まってきているとの声もあった。「大半のお客様は2007年度、つまり4月から準備を始めればいいと考えている」(テクノスジャパンの担当者)そうで、4月の準備開始に向けてユーザーは情報収集に走っている状況――ということなのだろう。

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