ASCII倶楽部

このページの本文へ

アスキー腕時計人気ブランド図鑑 第10回

絶対に後悔しない腕時計選びのために──名門時計ブランド・その魅力と定番モデル

ブライトリングの時計「ナビタイマー」が人気を50年以上勝ち取っている理由

2019年01月31日 10時00分更新

文● 渋谷ヤスヒト

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

前回では、クロノグラフのスペシャリストとして出発し、20世紀初頭から航空計器の分野に進出。さらに第2次世界大戦後はパイロットウォッチやダイバーズの分野で世界のプロフェッショナルたちから絶大な信頼を得て「プロのための腕に着ける計器」となったブライトリングの歴史をご紹介しました。今回は数あるコレクションの中でも最も知られ、また人気も高い「ナビタイマー」の歴史と魅力、定番モデルと最新モデルをご紹介します。

3つのインダイヤル、ダイヤルの外周部とベゼルに装備された航空計算用計算尺と、完全自社開発製造のクロノグラフムーブメント「キャリバー01」を搭載する「ナビタイマー 1 B01クロノグラフ 43」のブレスレットモデル。公認クロノメーター。自動巻き。SSケース&ブレスレット。ケース径43mm。パワーリザーブ約70時間。98万円(税抜)。

腕時計、そして民間航空の時代

 男性用の腕時計が実用化されたのは20世紀初頭のこと。そして1939年から約6年間続いた第2次世界大戦は、懐中時計から腕時計への転換を決定的にした出来事でした。なぜなら、この戦争から腕時計が一般兵士の装備品として使われたからです。そしてスイスは世界No.1の腕時計生産国となります。さらに1950年代から60年代、その市場は日本を含め世界中に拡大し、スイスの時計産業はさらに発展を続けます。

 第2次世界大戦の終了はまた、新たな空の時代、つまり民間航空による世界旅行の時代の到来を告げるものでした。それはまた、ブライトリングの「栄光の時代」の始まりでもありました。

1958年に定期路線に就航した大型旅客機の第一世代の名機「ボーイング707」。現在まで続く7x7シリーズの最初のモデル。1010機が製造され、エンジンを換装した機体が今なお活躍している。写真はパン・アメリカン航空機(1958年)。

 大戦中の1942年、ブライトリングは画期的な機能を持つクロノグラフを開発・発売します。それが初代「クロノマット」でした。

カテゴリートップへ

この連載の記事

週間ランキングTOP5

ASCII倶楽部会員によく見られてる記事はコレだ!

ASCII倶楽部の新着記事

会員専用動画の紹介も!