スマホを利用するさい、毎日気になるのがバッテリー残量だ。最近のスマホは省電力化でバッテリー持ちが良くなった一方、ネット動画や写真撮影、ハイスペックゲームの利用などで全体的にバッテリーの消費量は増えている。
そこでぜひ持っておきたいのが急速充電器だ。現在発売されているiPhone XやiPhone 8シリーズ、Androidスマホの多くに、対応の急速充電器を組み合わせると、機種にもよるが1時間で70%以上充電できることもある。自宅はもちろん、出張先や新幹線、コンセントを使えるカフェなどでも便利に活用できるだろう。
それでは、現在iPhoneやAndroidスマホで使える急速充電の基礎知識と、オススメの急速充電器や話題のワイヤレス充電について見ていこう。
iPhoneの急速充電は「USB PD」だが利用に制限も
まずは、iPhoneとAndroidの現在の急速充電事情を見てみよう。
iPhoneには出力5W(5V/1A)の充電器が付属しているが、iPhone 6sや7、8、Xシリーズは、市販のiPhone対応の出力7.5W(5V/1.5A)以上の充電器を使うとより速く充電できる。
さらに、iPhone XとiPhone 8シリーズは業界標準の急速充電規格「USB PD」にも対応した。対応充電器やケーブルを用意すると、機種によるが10Wや15W以上の大電力でより速く充電できる。詳しくは後述するが、USB PDでの充電にはやや高額なアップル純正ケーブルが必要など費用面で壁がある。
Androidは「Quick Charge 3.0」に加え「USB PD」も対応
Androidスマホの多くは、スマホ向けの出力7.5W(5V/1.5A)以上の充電器のほか、多くの機種がクアルコムの急速充電規格「Quick Charge 3.0」対応充電器を使った10Wや15W以上の大電力の急速充電に対応している。対応充電器は2000円台からと低価格だ。
だが、2017年後半からはUSB Type-C端子の規格との兼ね合いやGoogleの要請などもあり、新たに業界標準規格の急速充電「USB PD」に対応した機種が増えてきた。最新モデルの「Xperia XZ1」や「Galaxy Note 8」などは、Quick Charge 3.0とUSB PDの両方に対応している。当面は2つの規格が併存すると見られている。
最新のiPhoneが対応したワイヤレス充電ってどうなの?
iPhone XやiPhone 8シリーズでは、新たに充電パッドに置くだけで充電できるワイヤレス充電規格「Qi」に対応した。Qi自体は、2011年にドコモが「おくだけ充電」として普及を進めるなど以前からある規格。その後にサムスン電子がGalaxyシリーズで採用し、グローバルでスマホシェア1~2位のメーカーが対応したことで、今後急速に採用が進んでいくだろう。
Qiの欠点としては充電速度が遅いほか、充電しながらスマホを操作できない、もしくはしづらいという点があるが、Apple Watchなど小型機器への搭載も増えれば徐々に改善されていくだろう。
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