彗星のごとく登場したハイスペックスマートフォン専業メーカー、OnePlus(ワンプラス)。毎年1~2モデルのみの同社の製品は、そのすべてに驚きが隠されています。わずか数年で知る人ぞ知るグローバルメーカーにまで成長したOnePlusとは、どんなメーカーなのでしょうか?
購入には招待状が必要だった、幻のハイスペック機で市場に参入
OnePlusの創業は2013年の12月。中国のスマートフォンメーカー、オッポ(OPPO)の元副社長のピート・ラウ(中国語名:劉作虎)が立ち上げた新興メーカーです。
OnePlusの名前の由来は「より美しく、より高品質」。コスト重視ではなく、製品そのものに魅力を感じさせるスマートフォンを開発することを目的にスタートしました。
当時は中国でシャオミが旋風を巻き起こしていましたが、その売りは「高性能でも低価格」でした。確かにシャオミの製品はコストパフォーマンスに優れていましたが、質感は価格相応でもあったのです。OnePlusは「性能第一」ではなく、「性能に加え美しい仕上げ」も重要視したのです。
この連載の記事
- 第129回 マイクロソフトと喧嘩別れか イギリスのスマホメーカー・Sendoの歴史
- 第128回 韓国スマホ市場でたった2年だけ圧倒的な人気を博した「LUNA」
- 第127回 ウォークマンと肩を並べた音楽プレーヤーIriverはかつてスマホも作っていた
- 第126回 実は日本ブランド・パイオニアのスマホが中国で脚光を浴びていた
- 第125回 LGのスマホ事業はどうなる? 5G対応モデルでライバルたちを追い抜けるか
- 第124回 ポルトガルの特産品コルクを使ったぬくもりあふれるスマートフォン・IKI Mobile
- 第123回 世界初の折れ曲がるスマホ「FlexPai」はこうして生まれた
- 第122回 カメラ機能無しスマホで地位を確立したシンガポール・iNO mobile
- 第121回 世界最強の強度を誇るスマホは中国で生まれた BlackViewの一貫した製品展開
- 第120回 表も裏側もスマートフォン 両面端末に夢を託したメーカー・Siswoo
- この連載の一覧へ