「赤と黒」といえば、スタンダールの長編小説。元神学生による殺人未遂事件を素材に、野心に燃える青年の成功と挫折を描きました。作者の人間に対する精緻な観察から生まれた描写や、階級闘争を通して青春〜恋愛模様を綴ることによって王政復古下のフランス社会を批判する内容など、フランスのリアリズム小説の出発点となったとも称される傑作です。
スタンダールはこの題名の由来について言及していません。主人公のジュリアンが出世の手段にしようとした軍人と聖職者の服の色から取ったという説、出世を狙うジュリアンの人生をルーレットの盤面に例えたという説などがあります。
さて、赤と黒という色使いは、週刊アスキーの表紙(一番上の部分ですね)に使われていることでもおなじみですが、デジタルにとってはタフネスの色です。
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