突然ですが、アニメ「けものフレンズ」の話をします。
擬人化された野生動物たちが集まる架空の動物園、「ジャパリパーク」を舞台にした作品群によるメディアミックスプロジェクト、「けものフレンズプロジェクト」から生まれたアニメです。
「この世界のどこかにつくられた超巨大総合動物園『ジャパリパーク』。そこでは神秘の物質『サンドスター』の力で、動物たちが次々とヒトの姿をした『アニマルガール』へと変身――! 訪れた人々と賑やかに楽しむようになりました」という内容。
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ネット上では「すごーい!」「たのしー!」「きみは○○なフレンズなんだね!」という作中のセリフから生まれたフレーズが急速に観測されるようになりました。正確に言えば「すごーい! きみは○○なフレンズなんだね!」というフレーズは作中のセリフとは少し違うのですが、細かい差異はひとまず脇においておくとしましょう(たとえば「機動戦士ガンダム」の「足なんて飾りです」などもそうですね。正確には「あんなの飾りです」なのですが)。
とにかくあっという間に流行した、けものフレンズ。しかし、第1話が放映されたときには、ここまで注目されていなかったはず。一体なにがあったのでしょうか。その魅力はどこにあるのか。ASCII倶楽部という会員限定コンテンツで語るような話なのかさっぱりわかりませんが、とりあえず続けます。
一つはもちろん、「すごーい!」や「きみは○○なフレンズなんだね!」というフレーズがあまりにも使いやすいことにあります。「何をいまさら」と思われるかもしれませんが、ここは見過ごすわけにはいきません。
現に、これにより、すさまじい勢いで(ネット上で)感染が広がっていきました。視聴済みの人たちの間では連帯感が築かれますし、未視聴の人には「けものフレンズという作品のセリフらしい」というとっかかりが生まれる要因になる。
これらのフレーズのすごいところは、けものフレンズを見ていなくても使える点。シンプルですが重要なことで、ネットで使われやすいアニメの名セリフなどは、本編を見ていなくても汎用性があるものが多かったりするわけです。
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