どうも、ジサトラショータです。これまで僕の担当回では、もっぱら私物のCore i7-4790K(4GHz、ブースト時4.4GHz)をオーバークロックしてきたわけですが、先ごろめでたく全コア5GHzでベンチ完走を達成。ひとまずCPUは限界に近いかと思うので、今度は別のパーツのOCを試したくなってきました。
とはいえ、選択肢はメモリーかGPUの2つにひとつ。どちらを先にすべきか……と悩んだ末、まずはメモリーのOCを試すことにしました。GPUはソフトウェアを使えばそれほど難しくないのですが、限界まで頑張ろうとするとBIOS書き換えに踏み込む必要があり、無茶すると一発アウトなので、とりあえず後回しです。
いざUEFIからメモリーOCを……と思ったものの、ここでちょっとした問題が発生。よくよく考えてみたら、僕の自宅PCにはメモリーの温度をモニタリングできる環境がないのです。CPUコア温度やS.M.A.R.T.上のドライブ温度、GPU温度は『HWiNFO64』などで分かりやすく推移が見られますが、実はほとんどのメモリーって温度センサーを載せていないので、温度が見たければセンサー搭載タイプのメモリー(あんまり多くないです)を買うか、外から測るしかないんですよね。
別に温度が見えなくともOCはできるのですが、参考までに温度の上昇幅は確認しておきたいところ。ということで、今回はメモリーOCの前哨戦として、メモリー周りの環境のグレードアップに挑戦してみます。
ジサトラ完全版:今週の研究員
ジサトラショータ
ジサトラの新人。趣味はオンラインゲームだが、毎日のようにログインしては友人とロビーやマップでチャットばかりしている。急にATX電源ケーブルのスリーブ化に挑戦したり、自宅PCのオーバークロックを始めたり、PC自作のために7000円超えのドライバーを購入してみたり、やることに節操がない。
ファンコン導入するの? しないの?
まずはメモリー温度を計測するためのツール探しから。PC内温度のモニタリングを可能にするツールとして、自作er的に最もメジャーなのはおそらく5インチベイ内蔵型のファンコントローラーではないかと思われます。
ファンコンといえばメインの機能はもちろんファンの回転数制御ですが、ほとんどの製品には温度センサーが数本付いてくるので、そのままモニタリングツールとしても使えちゃうんですよね。最近はUEFI上で細かくファンの回転数を設定できてしまうので、リアルタイムで回転数をいじりたがらない限り、むしろモニタリングツールとしての需要のほうが高いのではないでしょうか。
僕も「回転数制御は必要ないけど、とりあえずファンコン買っとくか……」と一度は思ったのですが、我が家のPCケースは5インチベイの前にフロントドアがあるタイプで、よくあるツマミが出っ張っている系の製品はNG。そうなると意外に好みのデザインな製品が見つからず、そもそもファン制御機能使わないのに5000円以上の出費ってどうなんだ? と時に我に返りながら、最終的に「もう温度計だけ買えばいいんじゃないかな……」という気分に。ちょっと探してみたら、Amazonでペリフェラル4ピン接続のデジタル温度計を発見し、価格も1000円ぐらいだったのでとりあえずポチってみました。
Keyniceなるメーカーの製品で、温度はマイナス50度~110度まで計測可能。カラーのメーター表示がどことなくファンコンチックで面白いですし、コンパクトなのも良いですね。似たような製品を加工し、5インチベイカバーに埋め込んでいる人も見つけたので、今度やってみる予定です。ただし、センサーはひとつだけ。複数箇所の温度を測りたければやはりファンコンを購入する方がいい気がします。
ひとまずPCに接続し、温度センサーをメモリーのヒートシンクに貼り付け、温度を見てみます。なお、センサーは1つしかないため、2枚のうちフロント側のスロットに差したメモリーの温度を測りました。このときの室温はおよそ25度。メモリーはCorsairの『Vengeance Pro Series 16GB(DDR3-2400)』です。1枚8GBで2枚組のオーバークロックメモリーですね。
結果はアイドル時で29.5度、PCに高い負荷をかける『OCCT』のCPUテスト(スモールデータ)開始から30分経過時で38.3度と、いちおう妥当な感じの温度になりました。これでOCの準備も整ったワケなのですが、検証前にたまたまOC用の秘密兵器を手に入れたので、ここで実際に試してみることにしました。
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