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アスキースマホ総研・白書 第8回

3キャリアのApple Pay対応カードも比べてみた!

Apple Payスタート前に知りたい「おサイフケータイ」との違い (1/3)

2016年10月05日 19時00分更新

文● アスキースマホ総研

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 モバイル業界のさまざまな発表会やイベントを取材し、四六時中スマホのことを研究し続けるチームがアスキーにいた! そう、彼らの名前は「アスキースマホ総研」。今回はiPhone 7/7 Plusで日本のApple Payについて解説。

 10月から国内で開始する予定のApple Payですが、「どのクレジットカードが使えるのか?」「おサイフケータイとは何が違うのか?」など、さまざまな疑問が残っています。サービス開始前に、わかっている情報を復習し、正しく活用できるようにしましょう!

駅やお店、アプリやウェブ!決済がカンタンになる「Apple Pay」

 そもそも「Apple Pay」とは、アップルの決済サービスで、グローバルではiPhone 6以降に発売したiPhoneで利用でき、2014年に米国でスタート。銀行カードやクレジットカードを登録することで、対応店舗での決済や一部国では公共交通機関での利用が可能となっている。まさしく、日本でいうおサイフケータイのようなサービスとなっているわけだ。

 加えて、Apple Payには店頭で「ピッ」と使える非接触決済機能のほかに、iOSアプリ内での決済や、iOS 10およびmacOS SierraのSafari上のウェブページ上での決済機能も有する。こちらは、買い物アプリや通販サイトで、ほしい商品を見つけたときに、Apple Payのアイコンをタップし、決済内容を確認、Touch IDで認証という流れでカンタンに決済が完了するというものだ。

例外を除き、Apple Payの非接触決済機能を使うときはTouch IDに指を置く

 アプリやウェブでの決済については、該当するアプリやウェブでクレジットカードを登録しておけば済んでしまうものではあるが、Apple Payの場合、1度カードを登録してしまえばサービスをまたがって利用でき、かつ認証作業も指をボタンに添えるだけで済むというのが大きなメリットだ(Mac上で利用する場合、自分のiPhoneに通知が届き、認証する)。

ひと口にApple Payと言えども店頭での非接触決済とアプリ・ウェブ決済で対応が異なる

グローバルに比べて、日本版Apple Payは少し特殊

 日本でのApple Payを使うために、覚えておきたいことは多々ある。

 まず、非接触決済機能が使える機種は「日本国内で発売されたiPhone 7/7 PlusおよびApple Watch Series 2」に限る。もちろん、この条件に沿っていれば3キャリアが販売している端末でもApple直営店で販売中のSIMフリーモデルでもOKだ。

日本で発売されたiPhone 7/7 Plusの背面には「総務省指定」の文言があるので、カンタンに判別できる

 また、登録できるクレジットカードは以下のとおり。

  • JCBオリジナルシリーズ(ジェーシービー)

  • イオンカード(イオン銀行)

  • au WALLET クレジットカード(KDDI、沖縄セルラー)

  • オリコカード(オリエントコーポレーション)

  • セゾン・UCカード(クレディセゾン)

  • ソフトバンクカード(ソフトバンク)

  • TS CUBIC CARDカード(トヨタファイナンス)
    →「TOYOTA TS CUBIC CARD ゴールド」「TOYOTA TS CUBIC CARD セレクト」「TOYOTA TS CUBIC CARD レギュラー」
     「ENEOSカード C」「ENEOSカード P」「ENEOSカード S」

  • dカード(ドコモ)

  • ビューカード(ビューカード)

  • 三井住友カード(三井住友カード)

  • MUFGカード(三菱UFJニコス)
    →開始時期未定。アメリカン・エキスプレス・カード、JCB、銀聯を除く
  •  上記に加え、これも日本独自と言えるが、JR東日本の運営するプリペイド型電子マネー「Suica」のApple Pay利用も可能になっている。

     また、非接触決済がどこで使えるかは、自分が登録したカードによって異なるので、以下の表を参考にして欲しい。具体的に言えば、「iD」「QUICPay」「Suica(および全国相互利用可能な交通系IC)」のマークが目印となる。

    サービス名 対応カード
    iD イオンカード、ソフトバンクカード、dカード、三井住友カード
    QUICPay
    (QUICPay+を含む)
    au WALLET クレジットカード、オリコカード、セゾン・UCカード、トヨタTS CUBIC CARDやENEOSカード、ビューカード、MUFGカード
    Suica(および全国相互利用可能な交通系IC Suica

    こちらはマクドナルドの電子マネー決済機。Apple Payの場合は、iDで利用できる

     ちなみに、Apple公式サイト上では、Apple Payが対応するクレジットカードブランドは「アメリカン・エキスプレス」「JCB」「MasterCard」の3種類。「Visa」などは使えないのか、と思うかもしれないが、正確にはそうではない。

     たとえば、「Visaブランドのdカード」でも、iD対応店舗で非接触決済は可能だ。しかし、その場合は「(Visaブランドでは)アプリケーションやオンラインショッピングの支払いには利用できない」(ドコモ広報部)。Suicaへのチャージは、このApple Payのアプリケーション内決済を使うとみられるため、dカードの場合MasterCardブランドでなければ、不便に思うことが多いかもしれない。

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