DJコジマの作業“中”BGM 第4回
Miles Davis & Robert Glasper「Everything's Beautiful」
今日のジャズメンは何を聴く? ロバート・グラスパーで考える【倶楽部】
2016年06月27日 16時00分更新
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エヴリシングス・ビューティフル |
今のジャズって、どんな感じなのか
非常に乱暴に言ってしまえば、ジャズで「定番」「名盤」として紹介されるアルバムは、1950〜60年代に発表された、モダン・ジャズと呼ばれるものが多いです。大雑把にまとめているのはわかっていますが。
半世紀以上前の音楽に「モダン」と銘打たれているのもなにやら不思議な話ですが、近代というものの成立のごとく、ジャズという形式はその時代にひとまずの完成を終えてしまった……などと考えられるのかもしれません。
筆者などは「何回紙ジャケットで再発するのか」「また高音質をうたうリマスタリングを繰り返すのか」「と思ったら廉価盤でまたまた出し直すのか」とうんざりすることもなくはない。「コレ以上の高音質は無理です! あとはハイレゾどうにかしてお願い」みたいな完全盤を出してどうにか打ち止めにできないでしょうか。
ちょっとむずかしい話になりかけているので、本題へ。
モダン・ジャズ全盛期に活躍した巨匠は、何を聴いて育ったのでしょうか。ディキシーランド・ジャズ、スウィング・ジャズ、ラグタイム……もちろん、ゴスペル、クラシック、映画音楽などを聴いていた人たちもたくさんいたでしょう。
時代が変わって、2016年。若いジャズメンたちはどうでしょう。彼らは、ジャズはもちろん、ヒップホップを、R&Bを、エレクトロニカを聴いて育ったわけです。レディオヘッドもニルヴァーナもソニック・ユースも(聴こうと思えば)聴いていたでしょう。その経験を踏まえ、どんなジャズを演奏しようと目論むのか。
答えは無数にあるわけですが、今回はMiles Davis & Robert Glasper「Everything's Beautiful」に耳を傾けます。
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