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ティー・フォー・スリー |
さわやかなアイドルソングが聴きたくて
世は空前のアイドル戦国時代です。もはや国民の大半に推しのアイドルがいるのではないかという気さえしてきます。
アスキー編集部でもアイドルブームの波は押し寄せているどころか、完全に浸かってしまっていて、スマホ/車担当のスピーディー末岡さんなどは三度の飯よりBABYMETAL、チケットが取れなくて血の涙を流しているという有様でDEATH、もとい、有様です。
かくいう自分もアイドルを聴かないわけではないのです。ただ、ライブにあまり行かないので、現場を知りません。なので「アイドル聴いてます!」というのはちょっとためらいがある。なんとなく伝わるかしら、このニュアンス。伝わってほしい。
もちろん、「楽曲派」と呼ばれる、アイドルの楽曲に主眼を置く楽しみ方をしている層もいます。たぶん、筆者もそこに含まれるのでしょう。しかし、ただ聴くだけでは「ちょっとトゥーマッチなのでは……」と思うような楽曲が、ライブで聴くとやたら盛り上がるということもあったり。
音楽に関しては、ライブ会場、フェス、その場にしかないものを経験しないと語りにくいものがありますが、特にアイドルはその要素が強いように思うのです。
やはりアイドルは現場を見ないことには、深いことは言えないのではないか。とはいえ、音楽を聴きながら、いいなあ、楽しいなあ、と思う瞬間だってあるわけで。
そんなこんなで、イマドキのアイドルで、作業中に心をさわやかにしてくれるような、すっきりとした楽曲が詰まったアルバムはないものか。
そんな観点から推したいのは新潟県を活動拠点とする女性アイドルグループ、Negiccoのサード・アルバム「ティー・フォー・スリー」です。
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