KDDIは、2027年3月期第1四半期決算説明会を開催。その質疑応答で楽天モバイルのローミング接続について問われた、同社代表取締役社長 CEOの松田浩路氏は、「KDDIのお客様のためにネットワークリソースを割り振ることに舵を切るというのが経営判断」と、基本的には今年9月で終了予定も、一部ルーラル(過疎)エリアについては楽天モバイル側の基地局構築を前提に、期間限定での協力を示唆した。
2020年春に第4の携帯キャリアとして、新規参入を果たした楽天モバイル。同社が全国的にサービスエリアを拡大するまでの期間、KDDIはauネットワークへのローミング接続を提供してきた。その契約が2026年9月に期限を迎える。
この件について、「楽天モバイルとの協議は引き続きしている」「当社としては役割を十分に果たせたと考えている」といった発言内容はこれまでと同様で、さらに「私たちのお客様の品質堅持のためにネットワークリソースを割り振ることに舵を切るというのが経営判断」として、現行のローミング契約を予定どおりに今年9月で終了する方針を明らかにした。
一方で、人口が少ない「一部のルーラルエリア」については、どうしてもエリアの拡大に時間がかかることから、時限的ながら楽天モバイルにローミング接続の提供を継続することを示唆。ただし、「周波数を割り当てられているMNOなので、エリア構築は自社で進める」という基本をあらためて強調し、10月以降にローミング接続が提供される場所も、楽天モバイル側が自社でエリア構築を進めることが前提とする。
なお、実際にローミングを提供するエリアがどの程度かは明らかにはせず、今後開示されるエリアマップで確認してほしいとした。
編集部オカモトのひとこと:都市部中心型のキャリアとは言え、人口数千人レベルの自治体の中心部といった場所でも、エリアの穴(つまりauローミング頼み)が目立つ楽天モバイル。今年9月末にauローミングが完全に終了してしまった場合は、大きな混乱が発生するのは確実だったが、その状況は回避できる可能性が出てきた。
その場合でも、このエリアの穴を埋めていくにはまだまだ大きな設備投資が必要なことは確実。衛星通信で賄うのか、地道にエリア拡大を進めるのか。来週に予定されている楽天の決算説明会に注目が集まりそうだ。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります














