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中国の巨大AIモデルが相次ぎ登場 “コスパの良さ”で日本にも影響か

2026年08月03日 14時40分更新

文● G.Raymond 編集●ASCII

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 AIモデルの巨大化と低価格化が、同時に加速している。Alibabaは8月3日、総パラメータ数2.4兆の最新AIモデル「Qwen3.8-Max」を発表した。今後、オープンウェイトの提供も始める予定だ。

 Qwen3.8-Maxは、Alibabaがこれまでに開発した中で最も高性能なAIモデル。画像や動画も入力でき、最大100万トークンの情報を一度に処理できる。大規模な資料の分析や開発、複数の作業を自律的に進めるAIエージェントでの利用が想定されている。

 規模は2.4兆パラメータだが、質問に答えるたびにすべてを動かすわけではない。処理内容に応じて必要な部分だけを使う「MoE」と呼ばれる方式を採用し、実際に動作するのは約950億パラメータだ。

 発表の背後には、中国AI企業同士の激しい開発競争がある。Moonshot AIは現地時間7月17日、総パラメータ数2.8兆の「Kimi K3」を発表。7月27日にはオープンウェイトとして全重みを公開している。

 一方、DeepSeekも低コスト路線を強めている。DeepSeekは7月31日、総パラメータ数2840億、動作時130億の「DeepSeek-V4-Flash」正式版を、パブリックベータの形で、APIを通じて提供開始した。APIのコストは、100万トークンあたり入力0.14ドル(約20〜21円)、出力0.28ドル(約39〜42円)と非常に低く設定されている。

 インパクトになるのはやはり、中国製モデルの性能に比してのコストの安さ、つまりコストパフォーマンスの良さだ。米国の開発者の間でも、中国製AIは安価で実用的な選択肢として浸透し始めている。

 AIの高性能化に加え、AIエージェントが複数のモデルを並列に動かす利用法が広がれば、継続的に使える価格の重要性も増していく。相次ぐ中国製AIモデルの登場は、その破壊的な価格戦略により、日本の企業や開発者のモデル選択にも影響を与える可能性がある。

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