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ウイングアーク1st・NSW・ソフトマックスが進捗を共有

“基幹系AI”の実装をオラクルクラウドで進める国産SaaS事業者 データ×業務×ガバナンスが競争優位性に

2026年05月18日 07時50分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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“基幹系AI”の実装を目指すウイングアーク1st、NSW、ソフトマックス

 ここからは、実際に基幹系AIの実装を目指すパートナー3社の進捗が共有された。

 最初に登壇したのはウイングアーク1stだ。同社は、デジタル帳票基盤「SVF」やデータ分析・活用基盤「Dr.Sum」「MotionBoard」といった主力ソリューションに加え、業務プロセスからノーコードでAIエージェントを構築できるAI基盤「dejiren AI」を展開している。

 元々同社のDr.SumはOCI上で動いており、今後、dejiren AIをOCI上の生成AIサービスやOracle AI Databaseと接続して、AI基盤の強化を図っていく。特に、AIモデルに関しては、既存の連携モデルに加えて、オラクル経由でよりセキュアに利用できるモデルを使い分けていく予定だ。

dejiren AIにおけるオラクルとの連携

 ウイングアーク1stの大畠幸男氏は、「オラクルのクラウドは、コスト面にも優れ、継続性に期待できる。トータルの優位性を保ちながら、サービス環境を整えていきたい」と展望を語った。

ウイングアーク1st Business Data Empowerment SBU 技術本部 dejiren開発部 部長 AIエバンジェリスト 大畠幸男氏

 NSWは、小売向けの店舗ソリューションパッケージ「GADGET STORE」や飲食業向け基幹システム「GADGET FOOD」のSaaS化およびAI機能の実装を、OCIで進めている。

 NSWの渡邉哲也氏は、「AI実装は、小さく始めて価値を広げていく戦略。繰り返し検証して、ユーザーからのフィードバックを得ながら、段階的に拡張していく。最終的には安心安全に利用できるAIを目指したい」と語る。

NSW エンタープライズソリューション事業本部 アカウントビジネス事業部 事業部長 渡邉哲也氏

 今回は、検証中のAI機能の中から、販促物の校閲AI「Smart Promo Check AI」が紹介された。チラシやメニュー表を読み取り、商品のマスターデータなどと自動比較する機能で、競合の情報も取り込んで販売戦略の策定にも寄与するという。

 同機能は、2026年6月のリリースに向けて複数の飲食企業とPoCを進めており、他にも、POSレジでの不正行為検知AIや接客支援AI、発注・在庫・価格の最適化AIなどのPoCを2026年内に実施する予定だ。

Smart Promo Check AI

 最後に登壇したのは、電子カルテシステムを手掛けるソフトマックスだ。同社もオンプレミス・クラウド対応のWeb型電子カルテシステム「PlusUs」において、OCIによるSaaS化に取り組んでいる。その一環として、医療現場で負荷の高い文書作成業務を効率化すべく、AI機能の検証が進行中だ。

 既に「紹介状の自動作成AI」では、作業時間を平均20分~30分から5分~10分に短縮。「カルテ要約AI」でも、作業時間を平均10分から7分程度に短縮する成果を得ているという。

Web型電子カルテシステムのAI機能のPoC状況

 ソフトマックスの古瀬拓也氏は、オラクルを選定した理由として、クラウドからデータベース、AIサービスまでをフルスタックで統合している点に加え、医療機関の厳しい要件に応えるセキュリティ、そして、手厚い技術支援を挙げている。

ソフトマックス 医療DX推進・企画部 上席執行役員部長 古瀬拓也氏

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  • 角川アスキー総合研究所