本記事は週刊アスキー3月17日発売号(No.1587)からの転載です。価格などの情報はすべて当時のものとなります。
値上げが続く今、PC延命に大注目
設定変更や無料アプリで劣化を防ごう
パーツ価格の高騰を引き金にPCの値上げ基調が続いている。買い替えも難しい現在、せっかく手に入れたPCは故障や劣化を未然に防いで、できるだけ長く使い続けたいもの。特にパーツの交換が難しいモバイルノートPCは、バッテリーやディスプレーなどのパーツの劣化を抑えることを常時意識したい。

今回はノートPCを中心に、バッテリーやストレージ、ディスプレーなどのパーツを延命するテクニックを紹介。OSの設定変更や専用アプリを利用するだけで、簡単にパーツ寿命を延ばすことが可能。特にバッテリーのケアは最重要課題だ。
また、修理やパーツ交換の出費を抑えるためには、こまめなPCメンテナンスは必須。高い買い物だからこそ延命措置を忘れずに!
【特集】PC延命テクニック
●ノートPC寿命はここに集約【バッテリー劣化の予防テク編】
・【その1】現在の劣化状況をチェック
・【その2】休止やシャットダウンで劣化を防止
・【その3】設定を変更して、バッテリー充電を最適化
・【その4】保管時はアダプターを外す
・【その5】残量0%の状態は避ける! 節約機能を活用
●高額パーツは大事に!【SSDとHDDを大事に使うテク編】
・【その1】無料アプリでストレージの状態をチェック
・【その2】オーバープロビジョニングでSSDの性能を維持
・【その3】空き容量は20~30%確保!
・【その4】SSDの発熱対策を忘れずに HDDも空冷で熱を逃がす
・【その5】SSD内の大容量データは外付けHDDに退避
・【その6】OSドライブが満杯なら、新SSDにデータ移行する
●特に有機ELは要注意【ディスプレー延命テク編】
・【その1】デスクトップ関連は黒でバックライト保護
・【その2】ディスプレーは常に一定時間でオフに設定
・【その3】有機ELディスプレーは専用ツールも活用する
●まめなメンテが重要【PCの排熱テク編】
・【その1】まめなメンテが重要 PCの排熱は常時意識する
・【その2】ノートPC利用中は放熱口を塞がない!
PC寿命はここに集約 バッテリー劣化を予防する
ノートPCの寿命は、バッテリーの健康状態にあると言っていい。ノートPCを繰り返し利用すると少しずつバッテリーが劣化していき、持ち歩き時の動作時間が短くなっていく。バッテリーに優しい動作設定や使い方を確認し、ノートPCの寿命を引き延ばそう。
【バッテリー劣化を予防するテク その1】
バッテリーレポートを実行し、現在の劣化状況をチェック
まずは、バッテリーの現在の健康状態を確認しよう。各メーカーの管理アプリから現在のバッテリーの劣化状態を確認できることが多い。
確認する機能がない場合は、Windowsの機能でバッテリーレポートを作成しよう。仕様上のバッテリー容量と、現在のフル充電時の容量の表示から劣化を確認できる。
なお、設定で普段の充電を80%で止めていると、PCによってはフル充電時の容量が少なく表示される場合がある。一度、100%の充電をしたあとで実行しよう。
●Battery reportの使用手順
スタートメニューを開き「コマンドプロンプト」を検索→コマンドプロンプトを右クリックし、「管理者として実行」を選択→コマンドプロンプトに「powercfg /batteryreport」と入力→生成されたhtmlレポートを確認する
●コマンドプロンプトから入力
黒い画面が表示されたら、使用手順のコマンドを入力しよう。Enterキーを押すと実行される。
●レポートhtmlを検索する
エクスプローラーで、コマンド実行後に表示されるファイルの場所を開く。コピペがラクだ。
●レポートの内容を確認
「DESIGN CAPACITY」と「FULL CHARGE CAPACITY」を比較する。
【バッテリー劣化を予防するテク その2】
休止やシャットダウンでバッテリーの劣化を防止
ノートPCは画面を閉じた状態や一定時間操作をしないと、省電力な「スリープ」状態に切り替わる。だが、この状態でも一部のアプリや通信が電力を消費しており、持ち歩き中のバッテリー消費や劣化の原因になる。
ノートPCの持ち歩きが多い人は、閉じた際の動作を「休止状態」にしよう。スリープとは異なりPCの動作が止まるので、バッテリーの消費をほぼ抑えられる。長期間利用しない場合は「完全シャットダウン」の操作でバッテリーの消費を防ごう。
●休止状態の設定
Windowsの設定を開く→「システム」→「電源」を選択→「カバー、電源とスリープ 個のボタン コントロール」を開く電源ボタン、スリープボタン、カバーを閉じたときの動作を選択する
●設定で電源の項目を開く
「設定」→「システム」→「電源」の項目を開き、下側の「カバー、電源とスリープ~」を開く。
●閉じた時は休止状態に
電源の状態に応じた、ボタンや画面を閉じた時の操作を選択できる。「休止状態」などを選ぶ。
●完全シャットダウンで保管
スタートメニューの電源ボタンを開く。シフトキーを押しながら「シャットダウン」を押す。
【バッテリー劣化を予防するテク その3】
PCやOSの設定を変更して、バッテリー充電を最適化
大半のノートPCには、各メーカーの管理アプリにバッテリーの充電を80%に制御する設定がある。これは不要な充電によるバッテリーの劣化を抑える機能だ。駆動時間に余裕があるモデルや、据え置きでの利用が中心なら忘れずに設定しよう。
●macOSは標準で最適化
OSの標準機能としてバッテリー管理機能を搭載。これまでの使い方を学習し、必要に応じて80%以上の充電を保留することで、バッテリーの劣化を軽減する。また、macOS 26.4では手動による充電の上限設定機能も追加された。
【バッテリー劣化を予防するテク その4】
AC電源接続しっぱなし厳禁! 保管時はアダプターを外す
あまり利用していないPCは、完全シャットダウンをしうえでAC電源から外して保管しよう。利用していない間も電源オンやスリープ状態のままだと、電力の消費とACアダプターによる充電が繰り返され、バッテリーの劣化が進んでしまう。
●満充電維持は劣化を早める
残量100%の状態だと劣化が進みやすい。保管するならPCを完全シャットダウンしてAC電源を外し、残量50~80%で保管しよう。0%は過放電による故障の恐れがある。
【バッテリー劣化を予防するテク その5】
残量0%の状態は避けたい! 出先で節約機能を活用する
●バッテリー節約機能の設定
Windowsの設定を開く→「システム」を選択→「電源とバッテリー」を選択→バッテリー節約機能を「20%」で自動オンに設定する
●電源モードを確認する
「設定」→「電源」の電源モードで、バッテリ駆動の動作モードを確認しよう。PCにより異なるが、「最適な電力効率」など、一番省電力な設定を選択する。
●省エネ機能でさらに長持ち
出先で長時間PCを操作する際は「省エネ機能」を有効にしよう。「常に省エネ機能を使用する」を有効にするか、有効になるバッテリー残量を設定しておく。
最終手段はバッテリー交換 保証や交換が確実だと安心
出先でのPC利用が多いと、バッテリーの劣化が進みやすい。PCを購入する際は交換費用も考慮しよう。交換費用は製品により1万円台~4万円台と大きく異なる。必要なら、メーカーのバッテリー交換を含む延長保証への加入も検討しよう。
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