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中小企業のための“背伸びをしない”AI活用術 第3回

生成AI+AI-OCRからAI-IVR、AIリーガルチェック、クリエイティブAIまで

悩める中小企業の“特効薬”に 4つの領域で人の代わりに働く“AI搭載サービス”

2026年04月30日 12時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 大企業と中小企業における“AI活用の格差”が広がっている。人材不足・予算の壁や「効果が見えない」問題を解消するアプローチのひとつが、現場の局所的な課題からAI活用をスモールスタートさせ、その成功例を横展開していくことだ(参考記事:AIは中小企業の“魔法の杖”にあらず 「今あるツール」と「現場の悩み」で小さく始めるAI活用のススメ)。

 このアプローチでは、現場の課題から「改善効果が見込める」テーマを選び、AI搭載のサービスで解決を図る。そこで目に見える成果が出れば、それ自体が強力な社内プロモーションとなり、中心的な役割を担った社員を「AI推進人材」として起用することも可能になる。

 連載の最後となる本記事では、既存業務や外注業務をAIに置き換え、着実な改善効果が見込めるスマートスタートに最適なAIサービスを紹介する。今回は、転記作業を自動化する「生成AI搭載AI-OCR」、電話応答を代替する「AI-IVR」、法務担当を補助する「AIリーガルチェック」、内製化を推進する「クリエイティブ系AIツール」をピックアップした。

生成AI搭載AI-OCR:非定型帳票もデジタル化してデータ活用の土台に

 中小企業において膨大な時間が費やされている作業のひとつに、アナログな転記作業がある。この作業を自動化するのが「AI-OCR」だ。高精度な文字認識と文脈を理解する能力により、従来型のOCRでは難しかった非定型の帳票にも対応。さらに、生成AIの力が組み合わさることで、読み取り前後の工程までも自動化する。

 例えば、目視でのチェック工程をAIがサポートすることで、効率化のみならず読み取り精度の向上にも期待できる。データ化後のタグ付けやキーワードの抽出、文章補正といった「加工や構造化」の工程まで自動化でき、データ活用につなげられるのもメリットのひとつだ。

 この領域で紹介するのが「DX-Suite」だ。独自LLMでデータ化精度を「平均99.6%」に高めた上で、人以上の精度で誤りを特定するAIを適用。これにより、データ化精度「99.999%(ファイブナイン)」を達成した。データ化の前後工程もエージェントで自動化できる仕組みを整えている(参考記事:AI-OCRは完成した ― AI insideがデータ化精度“99.999%”を達成)。

チェック作業を代替するAI「Critic Intelligence」(AI insideの2025年10月の年次イベントより)

 同様に、精度の高さが売りのAI-OCRに生成AIを組み合わせているのがLINE WORKSの「PaperOn」である。その強みは、中小企業の現場でも利用が進むビジネスチャット「LINE WORKS」との連携だ。同チャット経由で、モバイルからPaperOnに帳票をアップロード可能で、ストレージ機能であるDriveとも密に連携する。

■関連サイト

AI-IVR:24時間365日、AIで「機会損失ゼロ」の電話応対へ

 続いては、ボタンプッシュ型のIVR(自動音声応答システム)にAIを組み合わせた「AI-IVR」だ。AIが自然な対話で応対し、臨機応変な電話取次を任せられる。人件費の抑制はもちろん、24時間365日の電話応対の実現で機会損失を防ぐ効果もある。

 短期間で成果を得られるサービスであるが、AIの応対はあくまでも「一次受け」と割り切り、シンプルな会話シナリオの設計にすることで、導入ハードルはさらに下がる。応対履歴をデータ分析することで、応対品質の向上だけでなく経営改善にもつなげられる。

 AI-IVRの中でも、5万アカウント以上の導入実績を有するのが「IVRy(アイブリー)」だ。低価格かつ短期間で導入でき、案内フローのカスタマイズもブラウザ上で直感的に行える。AIが全通話を自動で文字起こし・要約し、メールや主要なチャットサービスへの着信通知にも対応する。

IVRy(製品サイトより)

 一方で、継続利用率99.2%のサポート力を強みとするのが、「DXでんわ」だ。導入時から運用定着までのあらゆる悩みまで、専門チームが伴走支援を行う。主要チャットツールに加え、Google Chatとの親和性の高さも特徴である。

■関連サイト

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