太平洋海底ケーブルルート増強、NaaS新機能追加、耐量子ネットワークの現状など紹介
大阪~福岡間・600kmのネットワーク延伸も完了 Coltが最新動向を紹介
2026年04月24日 08時00分更新
インフラ:西日本への拡張はほぼ完了、海底ケーブル網も増強
「コアインフラ」領域では、2023年に発表した西日本へのネットワーク拡張、太平洋と大西洋を横断する海底ケーブル網の強化について、最新の動きを説明した。
西日本のネットワーク拡張は、大阪から福岡までの長距離バックボーンを敷設したうえで、福岡/広島/岡山の3都市にメトロエリアネットワークを構築する計画だ。このために3年間で150億円規模の投資方針を発表していた。
この計画は順調に進んでいるという。昨年(2025年)12月には大阪~福岡間(600km超)の長距離バックボーンが完成しており、これを利用するかたちで、広島(広島市、東広島市)、岡山(岡山市、倉敷市)、福岡(福岡市、北九州市)へのメトロエリアネットワーク構築を進めている。広島と岡山は今年6月、福岡は今年10月に完了予定だ。
グローバルインフラでは、AIトラフィックにより急増する需要に対応するために、海底ケーブルルートの増強に注力している。今年2月には米国東海岸と欧州(スペイン)を結ぶ大西洋横断ケーブル「Maera(メレア)」を、また3月には米国西海岸とアジア(日本)を結ぶ太平洋横断海底ケーブル「Juno(ジュノ)」を利用するサービスの開始を発表している。
大江氏は、西日本へのネットワーク拡張と海底ケーブルルートの増強により、米国を中心とする海外企業の日本進出においても、西日本の拠点までのネットワークサービスがColt一社で提供できるようになったことを強調した。
サービス:耐量子暗号ネットワークの技術開発が進む
「サービス/ソリューション」領域に関連して、耐量子計算機暗号を用いたネットワークサービスの動向も紹介された。Coltでは今年1月、同暗号技術を用いた大西洋横断通信の実証試験を実施し、100GbE(100ギガビットイーサネット)のデータ伝送に成功している。商用サービスの開始予定は2026年後半だ。
商用サービスとして耐量子ネットワークを提供するには、暗号鍵の進化(PSK→PQC→QKD)だけでなく、「鍵管理の進化」「適用領域の拡大」も欠かせない。そこでColtでは、これら3つの側面から技術開発を進めているという。
また、特に日本市場におけるエンタープライズへのサービスデリバリでは、SIerとの連携が不可欠であり、Coltでも数年前から「SI成長モデル」を掲げている。これまでの成果について大江氏は、SIer経由のビジネスは2桁成長を遂げており、現在では日本の顧客の半分がSIer経由になっていると説明した。
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