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世界の淡水化施設の27%が集中、数字で見る中東の水インフラ事情

2026年04月10日 06時46分更新

文● Casey Crownhart

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Getty Images

画像クレジット:Getty Images

世界全体では淡水取水量の1%にすぎない海水淡水化が、中東の一部の国では飲料水のほぼすべてを担っている。中東地域の水インフラ事情を数字で見ていこう。

新しい記事を書くために淡水化技術について掘り下げ始めたとき、私は数字が頭から離れなくなった。

海水から塩分を取り除いて真水を生み出す海水淡水化技術が、特に中東を含む水ストレス地域でますます重要な技術になっていることは、以前からある程度は理解していた。しかし、一部の国が淡水化にどれほど依存しているのか、そしてそれがどれほど大きなビジネスになっているのかということには、やはり驚かされた。

現在進行中のイラン紛争において、この重要な水インフラがいかに脆弱になっているのかについては、こちらの最新記事を読んでほしい。ここでは、いくつかの数字を通して淡水化技術の現状を見ていこう。

カタールでは、全淡水の77%、飲料水の99%を海水淡水化技術によって供給されている。

世界全体で見れば、海水淡水化に依存しているのは淡水取水量のわずか1%にすぎない。しかし中東の一部の国々、特に湾岸協力会議(GCC)の加盟国であるバーレーン、カタール、クウェート、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、オマーンにとっては、海水淡水化は不可欠な存在だ。

300万人以上が暮らすカタールは、飲料水供給のほぼすべてを淡水化に頼る、最も際立った例の一つである。この地域の多くの大都市は、淡水化技術なしには存在しえなかっただろう。アラビア半島には恒久的な河川がなく、淡水の供給がきわめて限られているため、各国は海水を取り込み、塩分やその他の不純物を除去できる施設に依存している。

中東には世界人口のわずか6%しか住んでいないが、世界の淡水化施設の27%超が集中している。

この地域は歴史的に水不足に悩まされてきたが、気候変動が気温をさらに押し上げ、降雨パターンを変化させる中で、その傾向はますます強まっている。

2026年に学術誌『npjクリーン・ウォーター( Clean Water)』に掲載された研究によれば、世界で稼働中の1万7910の淡水化施設のうち、4897施設が中東にある。この技術は、家庭や企業で使われる都市用水だけでなく、農業、製造業、そして増加しつつあるデータセンターなどの産業にも水を供給している。

サウジアラビアの巨大な淡水化プラントは、1日当たり100万立方メートルを超える淡水を生産している。

サウジアラビア東部州のラス・アル・ハイル発電・海水淡水化プラントは、1日当たり100万立方メートルを超える水を生み出す巨大プラントが増えつつあることを示す一例である。リヤド市の住民、数百万人分の需要を満たすことができる。この水量を生み出すには大量の電力が必要で、併設された発電所の出力は2.4ギガワットに達する。

この施設は地域全体に存在する数千ある施設の一つにすぎないが、ある拡大傾向を示す例でもある。国際エネルギー機関のデータによれば、淡水化プラントの平均規模は15年前の約10倍になっている。小型プラントよりも効率的に水を生産できる大型プラントへの転換が進んでいるのだ。

2024年から2028年の間に、中東の淡水化能力は40%超拡大する可能性がある。

中東での暮らしにとって淡水化技術は今後、ますます重要になるだろう。先述の研究によれば、この地域では2024年から2028年にかけて、淡水化施設の設備投資に250億ドル超が投じられる見込みだ。その間に、サウジアラビア、イラク、エジプトでさらに大規模なプラントが稼働を開始すると予想されている。

こうした成長のすべてが、大量の電力を消費しかねない。国際エネルギー機関(IEA)のデータによれば、技術全体の拡大と、化石燃料ではなく電力を使うプラントへの移行により、淡水化は2035年までに世界の電力需要を190テラワット時押し上げる可能性がある。これは一般家庭およそ6000万世帯分に相当する。

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