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AIが15万字の小説を1週間で執筆──「Claude Opus 4.6」が示した創作の未来

2026年03月16日 07時00分更新

文● 新清士

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構成案を読み、必要な設定を追加

 実は、この原稿は、筆者の指示によってかなり変わっています。まず、設定を読み込ませたうえで、構成案を立てさせました。エルフの少女と謎を持つ森が登場するということは決めていました。直前が、激しいバトルシーンだったので、サトウとルチアのロードコメディの構成案を考えてほしいと指示しました。具体的には、「サトウとルチアのドタバタコメディ感を最初は描いてほしい。サトウは能力があるとはいっても、肉体的には全然ルチアにはかなわない、ヒョロガリ。ルチアは、ルックス的には豊満で、聖騎士として身体を鍛えており、だいぶ差がある」と指示しました。

 その結果出てきた構成案が以下のようなものです。この後、料理が壊滅的に下手とかよくあるパターンが続きます。しかし、この案を読んで奇妙さを感じました。なんで、騎士の重装備のまま、徒歩で移動しているんだと。これは前の話でのバトルの装備をそのまま引きずっているからですね。

 そのため、筆者は追加設定を考えました。下記のように指示して、新たなキャラクター設定を追加しました。

 「ルチアのお目付け役に騎士団のモンクを一人つけようか。年齢が行った寡黙で、荷物運びもやってくれる役。子供時代からのルチアを知ってる。料理もできる。生活全般がルーズになりがちなルチアの世話をする係。もちろん、話が進むにつれて重要キャラになるけど、最初は、静かめに」

 ガルドという名前のモンクが、荷物を持ったり、ルチアが失敗するテント設営をあっという間に片付けたり、壊滅的な出来の料理をパパッと塩を使って食べられるものに変えたりと、物語のギャグっぽい雰囲気にうまく落ちをつける重要なキャラクターとなってくれました。口数も少ないため、サトウとルチアとの関係性の発展の邪魔にもなりません。

 また、初稿では「白銀の鎧を纏い、背中に大剣を背負い」というフル装備だったのを、読んだうえで、修正指示を出し、「白い麻のチュニックに革のコルセット、膝までの乗馬ブーツ」という軽装備で移動しているという設定や、「獲物を確認するような」といったルチアのサトウへの恋愛感情と監禁願望が混じったものを匂わせる要素を追加していきました。

13話から、キービジュアルのプロンプトをOpusに検討させて、Nano Banana Proに作成させた画像。左から、ガルド、ルチア、サトウ

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