日本マイクロソフトのハッカソン「GitHub Copilot Quest」レベル2をレポート
GitHub Copilotはレガシー脱却の救世主になるか 精鋭7社による「1日限定」のモダナイ・チャレンジ再び
2026年03月23日 19時00分更新
NECソリューションイノベータ・BIPROGY・日立製作所の挑戦
5番手のNECソリューションイノベータも、AIエージェントによる全作業の自動化を目標に掲げた。時間内で、既存機能を把握する「コード分析」、バグを摘出する「バグ検出」、モダナイズを立案する「計画策定」という3つのエージェントを構築している。
これらは、コミュニティによるカタログ集「Awesome Copilot」のエージェントをカスタマイズしており、エージェント同士がコンテキストを引き継ぐハンズオフ機能も実装した。以降は、生成された計画に基づきGitHub Copilot Coding Agentで実装を進めている。
6番手は、BIPROGYである。同チームは、CI/CDの構築や機能追加を見据えつつ、技術負債の解消やモダナイズに取り組んだ。具体的には、現行資産や設計・仕様の理解(ASIS)から入り、将来の仕様(TOBE)を設計し、規約や標準策定で統制して、実装に落とすというプロセスで進めている。事前に、プロセスやフォルダの使い方をカスタムインストラクションとして定義して、エージェントへの説明を省く工夫も凝らしている。
特にこだわったのが現場目線での仕様差分の管理だ。コードだけではなく、設計や仕様、差分を分離管理することで、対応関係や仕様差分を明確にし、ステークホルダーにどう変化するかを説明可能にしている。
ラストを飾ったのは、新卒2年目のチームで臨んだ日立製作所だ。同チームでは、いきなり新しく高品質なコードへ変換するのは、AIにとって「複雑なタスク」になると判断し、品質改善とモダナイゼーションを分けている。品質改善では、GitHub Copilotによるパフォーマンス分析と、静的解析ツールによる保守性分析の2パターンで洗い出し、GitHub Copilot Coding Agentに修正を実行させた。
その後のモダナイゼーションも含めてチームで心掛けたのが、人のレビューとツールの利用により、生成精度の影響を抑えることだ。例えば生成された移行計画書は、抜けていた指示を補うべくチーム全員で最終確認をしている。
GitHub Copilotでのモダナイゼーションはどうだった?
ここからは、各チームが得た学びや感想を、プレゼンから抜粋して紹介する。
アバナードチームは、GitHub Copilotとの試行錯誤を重ねる場面もありつつ 、課題抽出やクラス図作成を任せて作業を俯瞰し、それを媒介に新たな提案を得るという“新しい開発サイクル”に手ごたえを感じていた。富士通チームは、設計書をGitHub Copilotに与えて新旧比較テストまで実行した体験から、“ドキュメントの重要性”を再確認している。
野村総合研究所チームは、Claude Codeなどの他のツールと比べて、“GitHubとのネイティブ統合”を評価。加えて、Issueの起票だけで作業が完結するのは「今まででは考えられない進化」とコメントした。NECソリューションイノベータチームは、普段AIと対話していた作業がカスタムエージェントで自動化でき、さらに他プロジェクトにも展開できる点を挙げ、「GitHub Copilot最強」とまとめている。
一方で、複数のチームから、「作業完了までの待ち時間が長い」「人のレビューはまだまだ必須」という声も上がった。精度向上のための工夫も各チームが模索し、例えば日立製作所チームでは、外部のベストプラクティスを与えたり、作業方針を確認しながら都度プロンプトを修正したりしている。











