「画面見すぎ」で目が辛い現代人を救う! 電子ペーパーライクなTCLの独自ディスプレーが有機ELに進化
2026年03月12日 10時00分更新
TCLは「MWC Barcelona 2026」で、目に優しいディスプレー技術「NXTPAPER」を搭載するスマートフォンやタブレットの新製品を展示した。
1月のCES 2026で発表済みの製品に加え、液晶ベースだったNXTPAPERを有機EL(AMOLED)に展開する試作ディスプレーも披露した。
物理キーで3モードを切り替えるNXTPAPERスマートフォン
NXTPAPERは、ブルーライト低減や反射防止処理によって目の負担を軽減するTCL独自技術だ。最新のNXTPAPER 4.0世代では、本体側面に「NXTPAPER Key」と呼ばれる物理キーを備え、通常表示・カラーペーパー・モノクロペーパーの3モードを即座に切り替えられる。
CESで初披露された「NXTPAPER 70 Pro」が展示の中心。6.9型のFHD+/120Hz対応ディスプレーを搭載し、プロセッサーはMediaTek Dimensity 7300を採用した。背面カメラは50MP OIS+8MPの2眼構成で、フロントカメラは32MPだ。ストレージは最大512GB、メモリーは8GB+16GBの仮想拡張で24GB相当となる。バッテリー容量は5200mAhで33Wの急速充電に対応し、OSはAndroid 16、IP68の防水防塵にも対応した。
AIライティングアシスト機能のデモも見せてくれた。メール、業務サマリー、招待状といったテンプレートを選び、キーワードを入力するだけで文面を生成できる。リアルタイム翻訳機能は日本語にも対応しており、英語で話した内容が画面上に日本語字幕として表示された。
NXTPAPER 70 Proの前世代にあたる「NXTPAPER 60 Ultra」も並んでいた。7.0型の大画面に50MP OIS+50MP望遠OIS+8MP超広角のトリプルカメラを備えるモデルだ。
TCLのスマートフォンは現時点で日本では販売されていない。担当者は「日本市場への拡大を積極的に検討している」と回答しており、今後の展開が気になるところだ。
タブレットは前世代から視野角と切替速度が向上
タブレットの新製品「Tab A1 Plus NXTPAPER」も展示されていた。担当者によると、日本への投入も予定しているという。
新旧モデルを並べて比較すると、同じ角度から見た際の画面の明るさに差があった。NXTPAPER 4.0世代では視野角が広がり、斜めから見ても明るく鮮明に表示される。電子ペーパーモードへの切り替え速度も向上しており、物理キーを押すと短い時間でモノクロ表示に変わった。
モノクロペーパーモードではE Inkのような白黒表示になり、画面がやや黄色みを帯びる。カラーペーパーモードは色の彩度を落とし、紙に印刷したような落ち着いた色合いで表示する。担当者によると、モノクロモードでは使用アプリの制限機能と組み合わせることで、バッテリー駆動時間を70~80時間まで延ばせるという。
なお、電子ノート端末の「TCL Note A1 NXTPAPER」も展示されていた。これはすでに日本でも発売されている。Androidベースではあるが、使えるアプリが限られる専用端末で、NXTPAPERの紙のような表示を活かして読書やメモに使えそうだ。
MWCで初披露されたAMOLEDベースのNXTPAPER
MWCで初めて明らかになったのが、NXTPAPERのAMOLED版。これまでのNXTPAPERは液晶パネルをベースにしていたが、有機ELパネルでも同様の目への優しさを実現する技術を開発している。
ブースに展示された試作機は、1.5K解像度のAMOLEDディスプレーを搭載していた。AMOLEDでは業界初というナノマトリクスリソグラフィ技術によるアンチグレア処理を施しており、円偏光技術と組み合わせて反射を抑えている。ブルーライト低減やフリッカーフリー、体内時計に配慮した色温度調整(サーカディアン対応チューニング)、暗所での目の負担を軽減する機能なども備える。
有機ELベースになったことで画面は液晶版より明るくなり、写真や動画もより鮮明に表示できた。ただし、液晶版で利用できるモノクロ表示モードは試作段階では未実装だった。製品化の時期は明らかにされていないが、NXTPAPERの次の進化を示す展示と言えるだろう。

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