特殊詐欺が大増加! その原因は「ニセ警察詐欺」
警察庁が発表した「令和7年(2025年)の犯罪情勢」によると、いわゆる特殊詐欺の被害額が1414億2000万円、SNS型投資/ロマンス詐欺被害額も1827億円に上ることがわかりました。
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特殊詐欺とは対面以外での詐欺行為全般を指す言葉で、警察庁ではオレオレ詐欺、架空料金請求詐欺、還付金詐欺など10種類の手口に分類しています。「いまさらオレオレ詐欺に引っ掛かる人なんていないでしょ?」と思われるかもしれませんが、実は昨年以来注目を集めている「ニセ警察詐欺」も立派な(?)オレオレ詐欺の一種です。
2025年における特殊詐欺全体の認知件数は2万7758件、被害額は前述の通り1414億2000万円ですが、驚くべきことにオレオレ詐欺だけで過半数を占めており(認知件数1万4393件、被害額1121億円)、しかもそのうちの74.3%がニセ警察詐欺でした。
なお、手口の細かな違いなどからオレオレ詐欺に含まれない場合もあるようで、ニセ警察詐欺全体の認知件数は1万936件、被害額は985億4000万円でした。どちらにせよ、たった1年で凄まじい規模に発展した犯罪と言えるでしょう。
実は特殊詐欺以上の被害が! SNS型投資/ロマンス詐欺の実態
数年前から問題になっているSNS型投資/ロマンス詐欺も規模を拡大させています。2025年の認知件数は1万5142件、被害額は1827億円で過去最多。前述の特殊詐欺をしのぐ金額となっています。
特に、有名人を騙ったSNS広告などで集客し、偽の投資話で金銭を騙し取るSNS型投資詐欺は被害額1274億7000万円で、1日当たり5億円もの被害が発生している計算に。月ごとの認知件数も右肩上がりで、収束には程遠い状態。2026年も引き続き注意が必要です。
偽の広告などと初めて接触した媒体はバナー広告が多く、ダイレクトメッセージと合わせて全体の約8割を占めました。バナー広告の内容には「著名人の画像や動画を無断で使用」したものが確認されているとのこと。ちなみに、金銭を詐欺師に渡した方法として暗号資産送信が20.1%を占めています。
一方、マッチングアプリなどで知り合った人物に直接会わないまま親密になり、相手を安心させて金銭を騙し取るSNS型ロマンス詐欺も増加しています。2025年は認知件数5604件、被害額552億2000万円で1件当たり1000万円近くが騙し取られている計算です。
これらの詐欺事件の背後に居ると考えられるのが「暴力団や匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」で、資金供給から犯行ツール提供まで組織的に動いているとのこと。また、「東南アジア等の海外に架け場等の拠点が置かれ、指示役が国内の実行犯に犯行指示を出す」などの実態が見られ、特殊詐欺が急速に国際化しているようです。















