サムスン電子は25日(現地時間)、アメリカ・サンフランシスコで新製品発表会「Galaxy Unpacked」を開催し、フラッグシップスマートフォン3モデルを発表した。「Galaxy S26 Ultra」「Galaxy S26+」「Galaxy S26」の3機種の外観を中心に、新たな機能などを紹介する。
世界初のプライバシーディスプレーを搭載
「Galaxy S26 Ultra」
Galaxy S26シリーズは3機種ともチップセットにクアルコムの最上位モデル、Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxyを搭載している。本体カラーはコバルトバイオレット、ブラック、ホワイト、スカイブルーの4色で、各国のサムスンオンラインストアの限定色としてシルバーシャドウ、ピンクゴールドの2色も展開。合計6色のモデルが登場する。
Galaxy S26 Ultraは、前モデル「Galaxy S25 Ultra」の後継機。外観デザインが大きく変わり、四隅の角を丸めた形状となった。これは同時発売のGalaxy S26+、Galaxy S26と同じフォルムに合わせた格好だ。
2022年に登場したGalaxy S22 Ultraは旧Galaxy Noteシリーズを統合したことにより本体四隅は角ばった形状だったが、Galaxy S26 Ultraからようやくほかの2モデルと同じフォルムに統一されたわけだ。
ディスプレーは6.9型、解像度が3120×1440ドットは前モデルと同等だ。だが、後述するが世界初のプライバシーディスプレー機能をUltraだけが搭載している。メモリー12GBに加えては最大16GBモデルが登場し、ストレージ1TBとの組み合わせではハイパフォーマンスモデルにふさわしい使い方ができる。
背面カメラは2億画素の広角カメラが前モデルのF1.7からF1.4と明るくなったため、夜間撮影のナイトグラフィー性能が向上した。5000万画素の超広角、1000万画素の3倍望遠、5000万画素の5倍望遠は前モデルの性能を引き継いでいる。
本体サイズは約78.1×163.6×7.9mm、重さは204gで、前モデル比でそれぞれ0.3mm、4g軽量化された。性能を高めながらも本体重量を引き下げたことで、日常的により使いやすくなった。なお、バッテリーは5000mAhを搭載する。
本体形状が丸みを帯びた形になったことで、左下に収納されるSペンの形状もこれまでのモデルとは若干異なる。カーブに合わせてペン端部分も曲線形状となった。実際に使ってみたが、Sペンの出し入れ感は従来モデルと変わりなく、充電不要な使い勝手も良いままだ。
Galaxy S25 UltraとGalaxy S26 Ultraの違いを比較
Galaxy S26 Ultraはハイエンドのチップセットで、AI性能も向上した。そのため本体を安定して動作できるよう、内部を冷却するベイパーチャンバーの面積がGalaxy S25 Ultraより広くなっている。2つのモデルを並べると、本体形状の違いがわかるだろう。
カメラは2億画素広角カメラが前述したようにより明るくなったことで、暗いシーンや夜間撮影時のノイズが低減され、またより明るく写すことが可能になった。これは静止画だけではなく動画でも同様だ。
カメラには新たに水中撮影モードも加わった。普通、水の中でサンゴや魚などを撮影すると、水が赤い波長などを吸収してしまい、実際とは異なる色合いになってしまう。水中撮影モードをオンにすると、光の差分を補正して実物に近い色での撮影が可能になるのだ。
チップセット性能の差は画像処理などの生成AI作業でも顕著に表れる。同じ写真から不要な部分の消去を行なうと、Galaxy S26 UltraはGalaxy S25 Ultraよりも処理速度が高速なので、より快適な編集作業が可能だ。
メッセージや暗証番号など
プライバシーディスプレーが守る
3モデルの中でGalaxy S26 Ultraだけが搭載するハードウェア機能がプライバシーディスプレーだ。これは有機ELディスプレーの構造を変えることで、正面から見ているときだけ画面が表示され、横から見ると消灯しているかのように黒く見えるという技術だ。プライバシーディスプレーをオンにしておけば、プライバシーフィルターを貼り付けたように横からののぞき見を防げる。
画面全体だけではなく、ポップアップメッセージだけを表示させなくする、ということもできる。さらにアプリごとにプライバシー機能のオンオフを個別に設定もできるのだ。
プライバシーディスプレーはプライバシーフィルムと機能は変わらないようにも見える。しかしプライバシーフィルムを貼った場合、複数人で画面を見たいときなど、逆に周りにいる人から画面が見えなくなってしまう。プライバシーディスプレーであれば、シーンに応じて画面を隠す機能を切り替えられるので便利だ。
生活をサポートするエージェントAIが進化
Galaxy S26シリーズはAI機能も大幅に高まっている。中でもAIアシスタント機能「Now Nudge(ナウ・ナッジ)」は実用性が高く、生活をより便利なものにしてくれる。
たとえば、メッセージで「2月27日の夜は時間ある?」といったメッセージが来た場合、現状であればカレンダーアプリを開き、予定を確認、開いていれば「いいよ」のように返事をするだろう。Galaxy S26シリーズであれば、メッセージを受け取ったときに、返信欄をタップすると、その内容に応じた個人の情報をその場に表示してくれるのだ。
すでに予定が入っていれば、メッセージの返信欄の下に「2月27日は夜まで仕事」のように表示が出る。カレンダーを開かなくとも、相手の要求に対して自分の用事が対応できるかをAIがエージェントとして表示してくれるわけだ。細かい予定を確認できるように、「カレンダーを見る」という表示もでるので、ワンタップでカレンダーを開くことができる。
あるいは「この前のオーストラリア旅行の写真を送ってくれない?」とメッセージが来ると、メッセージ欄下に「画像を共有」というギャラリーアイコンが現れる。ここをタップすると、自分のギャラリーの中からオーストラリア旅行の写真をAIが自動的に選別済なので、あとはそこから好みの写真を送ればよい。
ほかにも「今度、目白駅であおう」のようなメッセージが来れば、「目白駅」というGoogleマップが表示されるので、ワンタップで地図を見ることができるのだ。
ほかのAI機能の進化としては、グーグルのGeminiがアプリケーションの呼び出しに対応。「ここからサンフランシスコ空港まで行きたい」と指示すると、現在の場所からのルートを自動検索。タクシーでの移動が便利と判断した場合、自動的に配車アプリを起動して、目的地を入力してくれる。あとは自分で好みの車を選べばよい。
現時点で対応しているのは北米市場でUberだけ。また韓国での利用もできる。今後利用できるアプリ、対応国は増える予定だ。
一方、サムスンのAIアシスタント「Bixby(ビクスビー)」はスマートフォンの設定や操作を音声だけで操作できるようになった。Bixbyを起動して「画面を明るくして」と音声で伝えるか、文字を入力して指示すれば、自動的に画面が明るくなる。また「カメラをポートレートモードで起動して」と言えば、そのままカメラが起動してポートレートモードに切り替わるのだ。設定がややこしい場合、アプリの新しい機能を使いたいときなど、もうスマートフォンの操作で悩むことがなくなる。
生成AI機能では、画像生成が従来はSペンや手書きで書いた絵の清書などに限られていたが、Galaxy S26シリーズでは文字入力による指示に対応した。「この写真に月を追加して」といった指示をして、新たな画像を生成できるのだ。
ステッカー機能でもラフスケッチからではなく、文字で「誕生日パーティーの犬」のような指示でステッカーを生成できる。さらにそこから複数のシチュエーションを選ぶことで、10種類以上のステッカーセットを作成可能だ。
































