ZEFT R67CTの魅力をインタビュー
光らず静かなゲーミングPCはいかが?Noctuaファン7基の超静音仕様でRyzen 7 9850X3D&RTX 5070 Tiを安定運用
2026年03月24日 10時00分更新
人気があるRyzen 7 9800X3Dの1つ上の選択肢ができた
――ZEFT R67CTは御社の静音向けPCのラインナップの中でどういった位置付けになりますか?
中嶋氏:ZEFT R67CTは弊社の静音向けPCの中ではちょうど中間に位置するモデルとなります。静音に関するお客様のニーズは高く、問い合わせをいただくことがしばしばあります。たとえば、現在お使いのPCの動作音が大きいので、それより静かなPCが欲しいとかそういった感じですね。
――それぞれご自宅でPCを使っていると思いますが、静音に関して重要視していますか?
真重氏:やはりゲームを遊んでいるときに、描画負荷が高くなると急にファンの回転数が上がったと感じることがあります。ただ、ウルサイというよりはPCが頑張ってるなぁという印象ですね。
中條氏:僕は静音性に配慮して、ファンコントローラーで回転数を落としてPCを使用していますね。
――すでにPCを使っている人には、静音向けPCというと、自分のPCを基準にしてどれだけ静かなのかをイメージしやすいですが、新規でPCを購入する人にとって静音性の高さをどのように訴求しますか?
中嶋氏:具体的になにと比べて静かというのは伝え難いですが、お客様にとっての安心感が重要かなと思っています。このPCパーツを採用しているから静かだとか、そういったものの積み重ねでZEFT R67CTは構成されており、長期間に渡り、安心してお使いいただけるだけの品質を備えていると自負しております。
――Ryzen 9000シリーズにおけるX3Dモデルの人気はいかがですか?
中嶋氏:全体的に見てもRyzen 7 9800X3Dの人気が非常に高いです。Ryzen 9 9950X3Dも最上位モデルとして一定の需要があります。Ryzen 7 9850X3Dは8コア/16スレッドタイプとRyzen 7 9800X3Dから変わっていませんが、最大ブーストクロックが5.6GHzと400MHzも高くなっています。ですので、「あともうちょっとお金を出して上のモデルのCPUを」と考えた場合に、Ryzen 7 9850X3Dは有力な選択肢になるのではと期待しています。
――ZEFT R67CTを実際に動かしてみていかがでしたか?
中條氏:先ほど中嶋から話に挙がっていた簡易水冷クーラーだとあまり冷えなかったあたりをもう少し詳しく説明したいと思います。DeepCoolの空冷クーラー「AK400」と、Cooler Masterの簡易水冷クーラー「MasterLiquid ML360」でテストを行ったのですが、「CINEBENCH」で負荷をかけるとCPUの温度が95度に張り付きました。
――それはかなり高温ですね。
中條氏:これは、PCケースのエアフローが十分に得られていないためだと思いますが、NoctuaのNH-U12Aに変更し、PCケースファンもすべてNoctuaのものに換装したところ(ZEFT R67CTの基本構成)、CPUの温度は90~92度に下がりました。
――ゲーム中のCPU温度はどうでしたか?
中條氏:「モンスターハンターワイルズ」プレイ中でも、CPUの温度は75度までしか上がりませんでした。性能に関してはRyzen 7 9800X3Dから大きく変わりませんが、動作クロックが効いてくる場面ではZEFT R67CTは有利なはずです。
――動作音についてはいかがですか?
中條氏:ゲーム中にキャラクターがいっぱい表示される場面ではCPUに負荷がかかりますので、どうしてもファンの回転数は上がってしまいます。マザーボードのデフォルト設定では、ファンの回転数は100%に達してしまうので、より高い静音性を求めるのであれば、ファンコントロールを適宜設定する必要があるのかなと思います。
――GIGABYTE製マザーボードを採用しておりますが、最近の御社のモデルでは珍しいように思うのですが、これはなにか理由ありますか?
中嶋氏:以前、GIGABYTE様といっしょに参加したインタビュー記事がありましたね。ちょうどそのあたりからになりますが、かなり人気を集めており、標準で搭載しているモデルも増やしています。今回のZEFT R67CTで採用した「B850 AORUS ELITE WIFI7」のほかに、「X870M AORUS ELITE WIFI7 ICE」というモデルも取り扱っています。とくに後者は比較的高価ではあるのですが、AMD X870チップセット搭載マザーボードの中でもかなり好評です。
――なぜ人気なのでしょう?
中嶋氏:X870M AORUS ELITE WIFI7 ICEは、外観が完全に真っ白であることに加えて、Micro-ATXフォームファクターなのでPCケースをあまり選ばないことから多くのお客様に喜ばれたのではないかと思っています。最上位チップセットのAMD X870でMicro-ATXモデルはほかにあまり見かけないので、必然的にGIGABYTEのマザーボードという選択肢になるのでしょう。
真重氏:今回のB850 AORUS ELITE WIFI7は、AMD B850チップセット搭載モデルでありながら、AMD X870チップセット搭載モデルとそん色ない機能性を備えている点も、このマザーボードの魅力です。たとえば、「VRMサーマルアーマー」や「VRM Thermal Balance」など熱対策機構が組み込まれていますので、内部がしっかり冷却できることを考慮すると、密閉型のPCケースであるPop XL Silent Solidではベストな選択肢だと思います。
――そううかがうとお得に聞こえますね。
真重氏:高価なマザーボードは機能が豊富ですが、それでゲームのフレームレートが格段に向上することはなく、そのぶんビデオカードにコストを割いたほうがゲーム体験が確実に上がるのかなと思います。そういった点で、値ごろ感のあるマザーボードの需要は高く、B850 AORUS ELITE WIFI7はそこにマッチしたモデルといえます。
――昨今、メモリーの価格がなにかと話題ですが、ZEFT R67CTではKingston製のモジュールを採用していますね。
中嶋氏:弊社としては、かなり昔にKingstonのメモリーを取り扱ったことがあるのですが、DDR5メモリーでは新たに取り扱いを開始したモデルとなります。Kingstonといえば、SDカードなどでご存じの方もいらっしゃると思いますが、メモリーモジュール製造メーカーとしては世界最大の企業となります。
――Kingstonを選んだ理由はあるのですか?
中嶋氏:現在メモリーの調達がかなり難しくなっている状況で、グローバルブランドで品質が担保され、供給状況を含めて検討した結果、Kingstonに行きついたという経緯になります。お客様の中には、メモリーに関しては大変な状況になっていると不安を感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、弊社では潤沢に用意がありますのでご安心ください。
――今回は真っ黒なモデルですが、真っ白なモデルもありますか?
中嶋氏:光らない真っ白なPCケースにどれほどの需要があるかわからないので、今回は真っ黒なモデルのみとなります。やはり白いPCケースを選ばれる方は、LEDを光らせて見栄えにこだわる方が多いように思います。余談ですが、これまではビデオカードを支えるステーは真っ黒のものしかなかったのですが、新たに真っ白のものの取り扱いをはじめました。ですので、白いビデオカードを選ばれるお客様には、白色のステーを装着させていただきます。
――電源ユニットは850Wですが、やはりこのクラスの需要は高いですか?
中嶋氏:弊社では650W~1300Wまでの電源ユニットを取り扱っているのですが、850Wを選ばれるお客様が最も多いですね。Ryzen 7 9850X3DにGeForce RTX 5070 Ti搭載グラボという組み合わせですと、容量的には850Wで十分ですが、マージンを持たせて1000Wを選択されるお客様もいらっしゃいます。また、GPUをGeForce RTX 5070に下げても余裕を持たせるためか、やはり850Wが最も選ばれていますね。
――最後に、どういった方にこのZEFT R67CTはオススメですか?
真重氏:やはり静音性に配慮した構成となっていますので、夜間にPCを使用する頻度が多い方にオススメしたいです。また、ゲームや映画の没入感を重要視する方にもお使いいただきたいですね。ZEFT R67CTは静音性を高めつつ、パフォーマンスも妥協しない構成となっていますので、ゲームはもちろんさまざまな場面でご満足いただけると思います。
中條氏:ZEFT R67CTは、やはりクリエイティブな用途よりはゲームを意識したモデルになっています。Ryzen 9 9950X3Dは高価で手が届かないけどゲームパフォーマンスを少しでも高めたいという方にうってつけのPCではないでしょうか。
――ありがとうございました。
Ryzen 7 9800X3Dは、ゲーム用途では鉄板CPUといえるほど人気が高い。ゆえに、その上位モデルであるRyzen 7 9850X3Dも注目しているユーザーは少なくない。そして、そんなRyzen 7 9850X3Dを標準採用したZEFT R67CTは、「光らず静かに」というコンセプトも興味深い。映えを意識したイマドキのゲーミングPC市場の中では異色な存在だが、間違いなく一定の需要はあるだろう。






