このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

Windows Info 第516回

今年のWindows 11には26H2以外に「26H1」がある!? 新種のCPUでのAI対応の可能性

2026年02月15日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

NVIDIAからPC用SoCが今年登場して、それへの対応の可能性? もしくはインテルやAMDの新しいCPU?

 1つは、Snapdragon以外のARM SoCが対象になる可能性だ。2010年に登場したWindows PhoneからWindows 10 Mobile、そしてWindows on ARMに至るまで、ARMプロセッサとしてはクアルコム社のSoCのみが移植対象とされてきた。複数のメーカーのSoCに対応するにはI/Oやメモリの割り当て、GPU、NPUなどの内部機能、サウンド、周辺装置制御などにそれぞれ対応する必要がある。

 特定のメーカーのSoCのみをサポートすることで、バージョンアップやアップグレード時の作業量を最小とすることが可能になる。ただ、Microsoftは2012年発売のWindows RTではクアルコムのSnapdragon S4以外にも、NVIDIAのTegra3 SoCにも対応している。現在の25H2でも、Copilot+ PCはインテルとAMDのAI向けプロセッサに対応しており、Windows 11自体は、複数のCPU/SoCアーキテクチャのサポートが難しいというわけでもなさそうだ。

 となると、今年登場するCopilot+ PCに使われるプロセッサには、新しいコアでないと対応できない機能があり、そのために新しいコアを前倒しで導入する必要があるという可能性が出てくる。

 AI対応において、インテルなどは次世代製品に関して、頻繁に計画変更が実施されていると聞く。CPU側が搭載機能の前倒しをすれば、その内容によってはWindowsも前倒しで対応する必要がある。このあたりは、MicrosoftとCPUメーカーの交渉次第だが、NVIDIAで2026年にNVIDIA N1シリーズというPC用SoCを投入する可能性があるという。となると、これを搭載したWindowsマシン(Copilot+ PC)が登場する可能性がある。

 さらには「新しいシリコン」であるインテルのCore Ultra シリーズ3(Panther Lake)、AMDのRyzen AI 400も26H1の対象に含まれるだろうか。なにより、プレビュー版がx64バイナリで配布されているところを見ると、これらの新しいプロセッサに対応されると考えるのが妥当だ。新しいWindowsコアを必要としているのはx64系側の可能性もある。

 現行のマシンには関係ないと言いつつ、プレビューをするのには、大きく2つの意味がある。1つはサードパーティのソフトウェア開発者が、新しいWindowsコアとその上に構築されたWindows 11という環境で、自分達のソフトウェアが動作するかどうか確認するためだ。

 もう1つは、新しいコアで作られたWindows 11が、さまざまな環境に対応できるかどうかである。今年のアップデートに対応しないといっても、いずれは、Windows 11のVer.27H2などとしてリリースされるはずだ。それまでに、新しいコアとその上の実行環境、新機能などが問題を引き起こさないかどうかを調べねばならない。

 現在の24H2から25H2までを見ると、新しいWindowsコアへの準備、評価期間が短かったのではないかという感じがある。今回は2つのコアを並列にプレビューすることで、1年は新しいコアを使った環境のプレビューができる。

 AIプラットフォームに大きく舵を切ったWindowsだが、PCとスマートフォンでは使い方も異なる。しかし、Windowsに匹敵するプラットフォームはほかになく、どちらにしてもAI対応は必須なので、プラットフォームでAIが「売り物」になるのは、ここ1~2年の間だけだろう。環境が整えば、あとは各アプリケーションがAIをどう扱うかというだけの問題だ。

 Windows 95のとき、インターネット対応が目玉の1つだったが、いまでは、どのプラットフォームでもインターネットが使えて当たり前である。AIもそのうち、当たり前すぎて誰も気にしなくなってしまうだろう。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII倶楽部

注目ニュース

  • 角川アスキー総合研究所

プレミアム実機レビュー

ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン