ビットとバイトの歴史
一般にコンピュータ関連では、bitを小文字「b」、Byteを大文字の「B」で略記する。たとえば、「100kbps」とは「100k bit per second」の略で、「10kBps」(あるいは10kBPS)は、「10k Byte per Second」の略となる。これは、多くのコンピュータ関連文書で、注意なく使われることが多いため、覚えておいたほうがよい。
現在では、1バイトは8ビットであることが普通だが、過去には1バイトが8ビット以外、6ビットから12ビットと機種により異なることもあった。1バイトが8ビットであることが普及したのは、1980年代のことであり、そこまで昔のことでもない。
厳密に8bitであることを表現する場合には「Octet」(オクテット)という単位を使う。定義により1オクテットは、8bitである。これは通信などで使われることがあるが、コンピュータ用語としてはあまり一般的ではない。
たとえばASCIIコードは、7bitで定義されているが、通信時には、7ビットとして扱うこともあれば8ビットとして扱うこともある。このような場合、送信側、受信側で明確に何ビットなのかを把握しなければならない。オクテットは、そのような場合に利用するが、「1バイト=8ビット」と理解しているマイコン以降の世代にとっては、バイトとオクテットの使い分けは面倒で、1バイト=8ビットとして大きな誤解も生じないことから、やはり利用が限定される。
なお、バイト(Byte)とは、ビット(bit)から派生したものである。当初「bite」と表記されたが、他の単語と混同されないように「Byte」に変化したものだと伝えられている。最初にこれを提唱したのはIBMのWerner Buchholzである。
さらに4bitには、「ニブル」(nibble)という単位がある。「Half of Byte」に由来する。4bitは10進数の1桁(0~9)を表すのに十分なビット数。2進数で表した数値をニブルを使って10進数としたものを「BCD」(Binary Coded Decimal、2進化10進数)と言う。多くのコンピュータがBCDを扱うための機能を持っている。というのも、人間側は数値を10進数で表示できないと、理解しにくいからである。
多くの人がなにげなく、メモリやファイルサイズを2進数ベースで表現しているが、よく考えると奇妙な慣習と言える。コンピュータで2進数ベースのファイルサイズなどを扱っていると、10進数の表記が特殊なものに思えてくるが、実は、2進数ベースのほうが世間一般からは“奇妙”な使い方である。

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