このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

新清士の「メタバース・プレゼンス」 第141回

AIエージェントにお金を払えば、誰でもゲームを作れてしまうという衝撃の事実 開発者の仕事はどうなる?

2026年01月26日 07時00分更新

文● 新清士

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 エージェントタイプのAIが注目を集めています。人間の指示を受けて、AIが何をするべきかを自己判断して、必要なことを次々に実行して進めてくれるというものです。12月末にメタへの買収が発表された「Manus(マナス)」や、現在は無料で使えるグーグルの「Antigravity(アンチグラビティ)」が手軽な環境として知られています。どの程度のことができるのかを、アドベンチャーゲームのプロトタイプ開発を通じて探りました。

ゲームの“モック開発”でAIは必須技術に

 ゲーム開発では、特にプログラミングの部分には生成AIはすごい勢いで広がっています。特にこの1年で、プロトタイプなどのモック開発では必須の開発技術になってきている印象があります。実際にインタラクションができる動作するものを作ることで、ゲームの具体的な内容についてのイメージを早い段階で明確化しやすいのです。

 UnityやUnrealなど、本格的な3Dゲームエンジン向けのゲーム開発にはまだ限界がありますが、2D系のゲームでは十分に使える段階に入っており、筆者の感触では、多くの開発者が実際に使い始めているように思っています。

 ところで筆者は正月休みの間、インディーゲームとして大ヒットした「都市伝説解体センター」(墓場文庫/集英社ゲームズ)を遊んでいました。このゲームは事件解決タイプの2Dノベル系アドベンチャーゲームとして、非常に優れたゲームデザインをしています。登場人物との会話を通じて進める形で構成されているのですが、一本道のシナリオ展開にも関わらず、情報の提示の仕方が的確で、また、途中で推理パートを挟むことで、自分が謎を解いているかのような体験をさせてくれます。 

 これを真似たシステムは、AIエージェントでどれくらい再現できるのか、Manusの能力を試すことにしました。今回の目的は、ゲームシステムの構成を真似たアプリを作ることで、別のゲームの新しいアイデアを考える土台とすることです。そのために、まずは基礎となる単純なモックを作ってみることにします。

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事
ピックアップ