pixiv事務局は1月22日、同社が主催した「エヴァンゲリオン」30周年記念イラストコンテストの審査体制について、公式に説明した。結果発表後に一部の受賞作品について「生成AIを使って制作されたのではないか」との指摘が相次ぎ、受賞者に対する心ない言及が見られたことを受けたもの。
pixivによると、同コンテストでは応募要項の段階でAI生成作品を選考対象外としており、公平性を確保するために多段階の確認プロセスを採用してきたという。すでに発表済みの受賞作品についても例外ではなく、技術的な検証と人による確認を組み合わせた審査を経て、適正に制作された作品であることを確認していると説明している。
技術的な検証では、AI生成作品に特有とされるパターンを検出する複数のツールを使い、機械的な観点から可能性を精査した。ただし、この手法ではAI作品であっても検出されない場合や、人の手による作品でも誤って検出される可能性があると指摘し、これだけで断定することはできないとしている。そのため、人による確認を重ねて実施したという。
人の手による確認では、受賞候補者からレイヤー構造が分かる制作データや、必要に応じてタイムラプス動画の提出を受け、制作過程に不整合がないかを検証した。また、社内スタッフだけでなく、外部の専門知識を持つクリエイターによる目視確認もして、最終的には作品の世界観やクオリティ、クリエイティビティといった総合的な観点から運営事務局が選考したとしている。審査基準や使用ツールの詳細については、悪用防止の観点から非公開とされ、技術の進歩に応じて確認プロセスを継続的に見直していく方針だ。
あわせてpixivは、十分な根拠がないまま生成AI使用を断定する発言や、クリエイターに対する攻撃的・挑発的な言動は、名誉毀損にあたる可能性があるとして自制を呼びかけた。過度な誹謗中傷が確認された場合には、参加者を保護するために然るべき対応を検討するとしている。







