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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第953回

私物カメラで振り返る2025年。レンズ越しに出会った“あの猫たち”

2026年01月15日 12時00分更新

文● 荻窪 圭/猫写真家 編集●ASCII

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猫

2025年元旦。何を見つけたのかダッシュした瞬間を捉えたのだった。足運びがワイルドでかっこいい。2025年1月 ソニー α7C II

スペックを語らない写真の話をしよう

 この連載では新製品のデジカメやスマホで撮った猫が多数登場するが、仕事がら新製品の多くを記事作成用に借りて、作例を撮るために持ち出しているだけで、新型カメラのレビュー連載ではありません、たぶん。

 もちろん私物のカメラもあるわけで、今回は「自分のカメラ」で撮った猫で2025年を振り返りたい。今、自己所有のカメラは実質2台。OM SYSTEM「OM-1」とソニー「α7C II」。考えてみたら、最初に買ったミラーレス一眼がパナソニックの「LUMIX GH1」(2009年)、2番目に買ったミラーレス一眼がソニーの「NEX-5」(2010年)なのだから、マイクロフォーサーズとEマウントは自分の原点だったりする。

 では2025年の正月の猫から。撮影場所は広島県福山市の鞆町。いわゆる鞆の浦なんだけど、今回の写真は鞆の浦のもっと裏にある小さな漁港である。ここの猫たちは、みな妙に人なつこくて楽しい。カメラを持ってしゃがんだら、タタタと寄ってきたので思わず撮影したのがこちら。冬写真のポイントは影。午後の陽射しで長く伸びた影が収まる構図で狙ってみた。

猫

冬を感じさせてくれる長い影がポイント。2025年1月 ソニー α7C II

 冒頭写真も同じ猫だ。何を見つけたのか、急にダダッと掛けだしたので思わずシャッターを切ったのだけど、いい瞬間が撮れていた。今回の漁港猫で一番可愛かったのがハチワレの子猫。尻尾をピンと立てて健気に歩いてくるさまがたまらないのだ。

猫

身体は小さい分、尻尾がより長く見えるのがまた可愛い。よい子猫である。無事に大人になったろうか。2025年1月 ソニー α7C II

 東京へ戻って2月。地域猫活動が盛んなエリアの神社猫。数匹の猫が地域猫として世話されているのだが、その中からふさふさのハチワレを。冬なのでこのふさふさがとても暖かそうでよかったのである。

猫

寒くてじっとしてるふさふさハチワレ。寒そうだけどあたたかそうでもあるという微妙な感じがたまらない。2025年2月 ソニー α7C II

暑すぎて撮れなかった夏、それでも猫は生きていた

 そして春と夏を跳び越えて9月。春は新製品を使う機会が多くて自前カメラの出番が少なく、夏は……ちょっとあの暑さは無理でしょ。見返してみると、尋常じゃない暑さだった7~8月の猫写真がすごく少なかったのだ。わたしが出歩く回数も少なかったし、猫に出会う回数も少なかった。夏の写真がないところが2025年らしいと思ってください。

 やっぱ暑かったけど、ちょっと仕事で都会に出たついでに「そういえばあそこにいた猫は元気かな」と足を伸ばしてみたら、元気でした。よかったよかった。そんな港区の都会猫。

猫

塀の上にちょこんと座ってた猫。にゃあと鳴いたときの顔なんだが、口が半開きで目を閉じてる顔が可愛かったのである。2025年9月 OMDS OM SYSTEM OM-1

 引き続き、9月。こちらは品川区猫。とにかく残暑どころじゃない暑さで、猫も日陰でぐったりの13時である。

猫

9月なんだけど暑くて自分がやばかった。猫もやばい。日陰でつぶれてたキジトラを地面すれすれから。2025年9月 OMDS OM SYSTEM OM-1

 この小さな公園には何匹か猫がいたのだが、夏にその長毛は暑かろうとブラッシングしてあげたくなる猫が2匹。1匹はキジトラがまじってるのだが、毛のふさふさ感が同じなのできっと血はつながってる。冬に撮ったふさふさ神社猫と比較的近い場所(500mくらい離れてるけど)なので、もしかしたら血がつながってるかも、と思ったり。

猫

冬に撮った神社猫とふさふさ感がちょっと似てる2匹。暑そうな夏の長毛種であるが、きりっとした顔がなかなかカッコいい。2025年9月 OMDS OM SYSTEM OM-1

 そして10月。お寺の猫。お堂の木の柱とキジトラの組み合わせがすこぶる似合っていてよい感じだったのでぜひ。

猫

木の柱とキジトラの茶色が実にマッチしててほんのり光が当たっているのも様になってるのである。ちょっと哀愁のある猫写真になってくれた。2025年10月 ソニー α7C II

 最後は12月から、階段の上に隠れてたサビネコ。最初は猫とは思わず、「あれ? よく見たらあれ猫じゃない?」と立ち止まってカメラを向けたら猫なのだった。肉眼よりファインダーを覗いた方が確実という時代。

猫

階段上のサビネコ。顔だけそっとこちらを向いてる。なんかこっちを見てるヤツが居るぞ、一応チェックだけしとくか、って感じ。2025年12月 ソニー α7C II

 これだけだとなんてことない写真だけど、次の写真を見てもらえると、ちょっと面白くなる。この階段の下には、なんと犬がいたのである。

猫

階段の下に犬、階段の上に猫。2025年12月 ソニー α7C II

 この階段下の白い犬と階段上のサビネコ。どんな関係なのかちょっと気になっているのである。たまたま猫が上にいたのか、常時こんな距離感でいるのか、実は仲良しなのか。

 昨年を振り返って思うのは、夏が暑いどころに騒ぎじゃなかったなあってことかな。そして、秋は一瞬で駆け抜けていったのだった。

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筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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