ビデオカードは進化した新技術群をサポート
ビデオカードに選んだのは、Radeon RX 9060 XT GPUを搭載したASRock「Radeon RX 9060 XT Challenger 8GB OC」だ。ビデオメモリーは、主流の16GBの半分となる8GBだが、5万円を切る価格帯とフルHD解像度でのFPSゲーミングでは、8GBで十分と判断した。
Radeon RX 9060 XTは、AIを採り入れた4つの新技術群となる「FSR Redstone」を活用できるのも選んだ理由になる。
「FSR Redstone」は、Radeonドライバー「AMD Software Adrenalin Edition 25.12.1」から対応しており、従来のアップスケーリング技術や、フレーム生成、レイトレーシング技術をRadeon RX 9000シリーズ GPU向けに最適化している。さらに、ニューラルレンダリング(機械学習)を採り入れているため、これまでよりも描画品質が向上するという。
アップスケーリング技術「FSR Upscaling(FSR 4)」、フレーム生成技術「FSR Frame Generation」、レイトレーシング関連の「FSR Ray Regeneration」、「FSR Radiance Caching」。詳細はAMDのWebサイト
とくにフレームレート向上に効果的なフレーム生成技術の「FSR Frame Generation」は、プレイ感の向上にかなり貢献する。FSR 3.1.4以降に対応したゲームである必要はあるが、動きの激しいシーンで目立っていた描画崩れ(ゴースト)を大幅に低減する。描画品質を維持しながら、フレームレートを伸ばせるのはうれしい限りだ。
今回のターゲットゲームのひとつである「コール オブ デューティ: ブラックオプス7」は、「FSR Upscaling(FSR 4)」、「FSR Frame Generation」に加え、レイトレーシングの品質を向上させる「FSR Ray Regeneration」にも対応している
こだわるところにこだわったピラーレスPCが完成
Ryzen 7 9700XとRadeon RX 9060 XT 8GBのほかも、こだわってパーツを選んで組んだピラーレスゲーミングPCのレシピ。
フルHD解像度の144~240Hz対応ゲーミングディスプレーを含めて約25万円台を狙ったため、コストを重視しているが、いま自作するうえで押さえておきたいポイントは押さえたつもりだ。
日々、目にするPCケースは、コンパクトピラーレスデザインのOkinos「Okinos Mirage 4 ARGB」を選んだ。
ディスプレー横に置けるサイズで、幅275mm、奥行き346mm、高さ354mmとなっている。奥行きが短い、かわいいキューブデザインなのがひとつめのポイントだ。
7000円前後の手ごろな価格で3基のアドレサブルRGB LEDファンを標準装備し、PCを彩ってくれる点や、初めてのPC自作でも組みやすい広めの裏面スペースが備わっている点が選んだおもな理由だ。















