PC購入の大きな理由のひとつと言えばゲームプレイだが、そのスペックはピンキリ。予算の範囲内で満足のいくPCを組むには、高いハードルが待ち構えている。このハードルを飛び越しやすいように、旬な要素を盛り込んだPCパーツ構成を考えたので、紹介していこう。
定番中の定番と言えるAMD Ryzen™とRadeon™を組み合わせたのをはじめ、「ゲームとクリエイティブ作業」「高リフレッシュレートゲーミング」「LEDイルミネーションとパーツを楽しめるピラーレスデザイン」「デスク上に設置できるケースサイズ」「PC予算25万円以内」といった点を押さえたのが、このピラーレスゲーミングPCになる。
大きなポイントは、ゲームプレイへの影響度が大きい、「高リフレッシュレートゲーミング」だ。1秒間に120枚の画像を表示して、滑らかな描画でプレイできるリフレッシュレート120Hz駆動は、PlayStation 5、Xbox Series X/Sでも楽しめるが、PCならその倍の240Hz駆動を狙えるのだ。
そういった240Hz対応ゲーミングディスプレーは、1920×1080ドットのフルHD解像度なら、2万円切りから選べるようになっている。視点移動や敵への照準(エイム)、ダッシュからのスライディングなど、動きが激しいFPSゲームタイトルを主にプレイするなら、積極的に狙っていきたいところだ。
ビデオカードの負荷が軽~中量級FPSゲームタイトルとなる「ヴァロラント」「レインボーシックス シージ X」「エーペックスレジェンズ」といった定番に加え、最新タイトルの「コール オブ デューティ: ブラックオプス7」や「アークレイダース」を、144~240Hz駆動で楽しめるようになっている。
ゲーミングディスプレー込みで約25万円を狙う
コンセプトをクリアーしながら、フルHDゲーミングディスプレーを加えても、予算25万円台で収められるように自作PCパーツ一式を選んでみた。
| パーツ構成 | ||
|---|---|---|
| CPU | AMD「Ryzen 7 9700X」 (8コア/16スレッド、最大5.2GHz) |
5万円前後 |
| CPUクーラー | CPS「RT400-ARGB-BK」 (サイドフロー、120mm) |
2800円前後 |
| マザーボード | ASRock「B850M-X WiFi R2.0」 (AMD B850、Micro ATX) |
1万5000円前後 |
| メモリー | DDR5-5600 16GB×2 | 6万5000円前後 |
| ストレージ | サムスン「990 EVO Plus MZ-V9S1T0B-IT」 (M.2 SSD 1TB、PCIe4.0×4) |
1万6000円前後 |
| ビデオカード | ASRock「Radeon RX 9060 XT Challenger 8GB OC」 (AMD Radeon RX 9060 XT、8GB GDDR6) |
4万9000円前後 |
| PCケース | Okinos「Okinos Mirage 4 ARGB」 (ピラーレス、Micro ATX) |
7000円前後 |
| 電源ユニット | ASRock「PRO-750B」(750W、80PLUS BRONZE) | 7000円前後 |
| OS | マイクロソフト「Windows 11 Home」リテール版 | 1万6000円前後 |
| 総額(税込) | 22万7800円前後 | |
※価格は12月22日調べ。店頭価格ならびに在庫を保証するものではありません。
PCパフォーマンスに影響するCPUとビデオカードには、今自作PCの定番と言えるAMD Ryzen™ 7 9700XとRadeon™ RX 9060 XTの組み合わせを選択した。
CPUのRyzen 7 9700Xは、8コア/16スレッドなのが大きなポイントになる。CPU負荷の高いゲームはもちろんのこと、ゲームプレイ中の録画や録画した動画の編集といったクリエイティブな作業もサクサクと進められる。







