アマゾンは12月10日、Kindleストアで電子書籍を配信する際、デジタル著作権管理(DRM)を適用しないオプションを選択可能とすることを公表した。2026年1月20日より導入する。
これまで、Kindleストアで配信されるコンテンツには強制的にDRMが適用され、原則として、コンテンツ購入者のKindle端末やKindleアプリなどでしか読むことができなかった。
今回の仕様変更では、DRM適用の有無をコンテンツ配信者が選択できる形に変更。DRMなし(DRMフリー)を選択した場合に限り、購入者がEPUB(汎用の電子書籍規格)やPDFでコンテンツをダウンロードできるようになる。
EPUBやPDFのコンテンツは、対応する電子書籍リーダーのほか、スマートフォンやタブレット、PCなど、さまざまなデバイスでの閲覧に対応。紙の本と同様、Kindleでの販売が終了しても、自分の手許にファイルを残しておくことも可能だ。
なお、配信中のコンテンツを途中からDRMフリー化した場合、変更前に販売した分もDRMフリー化される。
デジタルコンテンツのDRMを巡っては、2009年にアップルの「iTunes Store」が販売コンテンツのDRMフリー化を宣言し、同業他社が追随している。













