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T教授の「戦略的衝動買い」 第856回

遊べる“ビジネス電子ペーパー”EZ Sign NFCを衝動買い

2025年12月13日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授、編集● ASCII

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T教授

電子ペーパーを用いたメッセージボードにスマホのNFCから直接画像が転送できるタイプの製品が登場したので衝動買いした

 昨年11月の本連載で、Windowsアプリ経由で画像を書き出せるメッセージボード、Santek「EZ Sign 4.2」を紹介した(「離席時に便利な電子ペーパー版メッセージボードを衝動買い」)。PCとケーブルをつないで編集する仕組みは当時としては画期的だったが、利便性の部分ではまだ発展途上の印象があった。そのEZ Signに「スマホから直接NFCで書き込める」という、より間口の広い新モデルが登場した。

 電子ペーパーという素材を、いかに簡単でポップな遊び道具に昇華させるか……これは古くて新しいテーマである。今回の2.9インチと4.2インチの新モデルは、その課題に対して再び挑戦状を突き付けてきた、小さくて頼もしいガジェットだ。

新版「EZ Sign NFC」の開封と進化点

 新旧モデルの最大の違いは、やはり「ケーブル不要でスマホから直接転送できる」という点だ。以前のWindows版では、ケーブル接続やアプリ起動の手順が面倒で、最初こそあれこれ遊んだものの、結局筆者の運用は「原稿締め切り注意!」の札を、毎月PC上に置くという、シンプルな使い方に収束していた。

T教授

こちらはWindowsからの転送にのみ対応した従来モデル。画像転送が面倒なので、こういう使い方で固定されていた

 今回衝動買いしたのは、NFC転送対応の4.2インチと2.9インチの2モデル。内容物として本体のほか、アクリル製のスタンドや両面テープで好きな場所に貼り付けられるクリップパーツが付属する。前モデルの「リトラクタブルスタンド」と比べると、設置自由度が一段高まった印象だ。しかし2.9インチ側の箱にはユーザーマニュアルへのQRコードがなかったのはご愛敬というべきか。

T教授

4.2インチと2.9インチの2モデルが登場したので両方購入した。合わせても5000円ほどだ

アプリで作り込む電子ペーパーの“表情”
写真や作品を“持ち歩く”感覚へ

 スマホには専用アプリ「EZ Sign NFC」を導入し、テンプレートから画面分割数を選び、セルごとに画像や文字を配置していく。色はB/W/R/Yの4色ディザリング、またはモノクロ単色を選べる。プレビューで全体を確認し、そのままNFCで本体にアップロードするだけである。

T教授

スマホ用アプリで画像を配置して転送するだけ

 表示を超至近距離で見ると確かに粒子は粗く見えるが、少し離れるとまったく気にならない。E Ink特有の「紙のような質感」も相まって、アニメ調と実写の混成画像なども意外なほどの完成度で仕上がる。

T教授

結果はこのとおり。これはこれで味わいがある

 今回のテストでは、Fancy Freeのイラストと実写のコラージュ、ライブ写真、街角スナップなどを次々に書き込んでみた。高解像度写真の場合、指定の400×300(4.2インチ)や298×128(2.9インチ)に収まらないと転送エラーが出る場合がある。しかしEZ Signが壊れるわけではなく、単に再トライすればいいだけだ。

T教授

さまざまに試してみた

 逆に、最近流行りの低解像度・キーチェインカメラなどの画像ならまず問題なく転送される。4:3比率の写真を90度回転してハメ込むと、どこかポラロイド風の縁太デザインになり、これはこれで味わい深い。

T教授
T教授

トイカメラで撮影した写真なんかも良さそうだ

 どうしてもリサイズが必要な場合、筆者はつい先日までガラケーを愛用していた友人に写真を送る時に利用していたリサイズアプリを使っている。使用頻度は多くはないが、ここぞという時にいまだに頼れる相棒だ。

T教授

リサイズアプリを用いることで転送可能なデータに変換できる

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