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「Inter BEE 2025」レポート

ブース内でAV over IPデモ環境を構築、インテグレーター向けセミナーも実施

音響だけでなく「AV over IP」ネットワークも注目! ヤマハのInter BEE出展

文●大塚昭彦/TECH.ASCII.jp 写真● 曽根田元

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セミナーで音響/映像インテグレーターに「“AV over IP”提案のすすめ」

 ブース内のセミナーコーナーでは、ワークデザインテクノロジーズ CIOの島田祐二氏がゲスト登壇し、オフィス音響/映像設備のインテグレーターに向けて、オフィスデザインにおけるAV over IPのメリットを紹介するセミナーを行った。なおこのセミナーは、11月21日(金)の15時30分~16時にも開催される。

 ワークデザインテクノロジーズは、企業向けのICTコンサルティングやオフィスネットワーク構築などを手がける企業であり、近年はAV over IPを組み込んだオフィスネットワークの提案も多いという。セミナーでも、実際の導入経験に基づき実感したメリット、提言が紹介された。

ワークデザインテクノロジーズ CIOの島田祐二氏。オフィス音響/映像設備のインテグレーター向けにセミナーを行った

 AV over IPの導入メリットについて、島田氏は、施工や運用におけるメリット(ケーブルの統一による工期とコストの削減、配管本数の削減、トラブルシューティングの容易さなど)に加えて、「顧客の利用状況の可視化に基づき、新たな提案ができる」点を挙げた。従来、オフィス音響設備は“導入するまで”が中心のビジネスだったが、導入後の利用状況が把握できるようになれば、顧客と継続的な関係を築くことができ、新たな提案にもつなげられるという考えだ。

 また島田氏は、AV over IPネットワークと通常のオフィスネットワーク(ITネットワーク)の統合にも触れた。従来は「社内での担当部署が異なる(総務部門とIT部門など)」「インテグレーターも異なる」といった理由で、個別に設計/構築されることが多かったが、1つのIPネットワークとして構成することで、ネットワーク構築コストのさらなる削減、運用の効率化と、ネットワーク冗長化による堅牢化が同時に達成できる。

 なおワークデザインテクノロジーズ社内では、情シススタッフのいない大阪本社にAV over IPシステムを導入した。ふだん、大阪本社の社員が会議室を利用する場合は、オーディオラックの電源スイッチとミキサーだけを操作すればよいように構成されている。そして、東京本社からリモートで運用監視できる仕組みとしており、何かトラブルが起きた場合も現地に出張する必要はなく、リモートから対応可能だという。

(左)AV over IPと社内ITネットワークの統合例 (右)同社の大阪本社で構築したネットワークの構成

放送事業者向けの「Media over IP」にも提案を拡大中

 Inter BEE出展社が機器を持ち寄り、リモートプロダクション環境のデモ展示を行っている「DX×IPパビリオン」では、放送事業者向け「Media over IP」のデモ展示も行っていた。

 前述したSWX3220/2320スイッチでは、音声/映像の高精度な同期を実現するPTPv2 BC対応モデルをラインアップしている。「Media over IP低遅延ソリューション」デモでは、GMC(グランドマスタークロック)装置との組み合わせにより、SMPTE ST 2110トラフィックにおける同期のずれをナノ秒レベルに抑えている様子が見られた。

 Media over IPについては、実証実験など徐々にその取り組みが具体化してきている段階であり、ヤマハではAV over IPの提案と並行して放送事業者などに提案を進めていく方針だ。

「InterBEE DX×IPパビリオン」でデモ展示されている「Media over IP低遅延ソリューション」

「Media over IP低遅延ソリューション」の概要

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