小規模な飲食店ほど、DX化が効果的なワケ
11月初旬、私たちASCII編集部は「ミライアップデート・ラボ 2025 by ASCII」を開催しました。
2部構成として、第1部は「中小企業のデータDX」について、第2部は「飲食業のデータDX」をテーマに、それぞれ豪華なゲストの皆さんをお招きしたパネルディスカッションを実施。
この記事で紹介する2部では、中小規模の飲食店が参考にしやすい実践的な内容を中心として、さまざまな議論が飛び交いました。さて、早速その模様をレポートしていきましょう!
飲食店のDX、どんなことが可能になる?
DX、デジタル化、データ活用……よく耳にしますが、現場で本当に役立っているケースは、まだ限定的かもしれません。
今回のゲストはmenuの取締役・山敷真さんと、そしてアイドルグループ「ラフ×ラフ」のメンバー・日比野芽奈さん。
menuは言わずと知れたデリバリーアプリですが、山敷さんは、そのmenuでマーケティング部門を管掌し、日々さまざまな施策を主導しています。食べ物×DX分野のスペシャリストですね。
日比野さんが属するラフ×ラフは、テレビプロデューサーの佐久間宣行がプロデュースするアイドルグループです。日比野さんはそのメンバーとして多数のステージに出演するだけでなく、日頃から“ラーメン好き”としてのメディア出演も多数。
ラーメンに対して熱い気持ちを持つおふたりは、現代の飲食DXについて、何を思うのでしょう?
効率化や最新技術のイメージが先行しがちなこの分野ですが、山敷さんは、DXの価値をふたつの観点に整理して、わかりやすく説明してくれました。
ひとつは「オペレーションの効率化」です。注文や会計をデジタル化することで、スタッフは接客や調理に集中できるようになります。
最近では専用の食券機を用意し、厨房モニターと連携する店舗も多く、注文や会計にタブレット端末を活用する店舗も増えているので、これについては、多くの方がイメージしやすいところかもしれません。
日比野さんも「よく行っているラーメン店で、モバイルオーダーが使える」と語り、体験としてのメリットを来場者に共有しました。
そして、山敷さんが語るDXによるメリットはもうひとつ。それは、「これまでできなかったことを可能にする」という視点です。












