デュアルSIMが苦手なスマートフォンがある
格安SIMは安く維持できるため、メイン回線とは別にサブ回線を契約する人もいるだろう。仕事とプライベートで電話番号を分けたり、通信を時間や場所で分けるなど、さまざまな便利な使い方ができる。
ところが、デュアルSIMだと、一部で通信が不安定になるスマートフォンが存在する。機種や使うキャリアの組み合わせ、再起動からの経過時間など再現性が定まっていないので、エリアや混雑による速度低下と明確に区別できるほど検証していないのだが、実際に発生することがある。
症状はいわゆるパケ詰まりのような状態になり、ほとんど通信ができなくなる。データ通信をもう片方のSIMに切り替えても改善しない。解決法はデュアルSIMの片方のSIMをオフにすることしかなかった。1つのSIMだけ有効にしておけば問題はないが、そうするともう片方の電話番号の待ち受けができなくなる。
最初は筆者もキャリアの通信品質を疑っていたのだが、試しているうちにデュアルSIMが原因と判断できた。世界的に販売されている端末でデュアルSIM対応となると、それこそ無限に近い組み合わせが生じるわけで、メーカーとしても検証しきれない部分は生じても不思議ではない。筆者としても、再現性が乏しく条件が明確に指摘できないのが残念なところだ。
3大キャリアの電波をシングルSIMで使えばあまり問題はない
通信品質についていまだにいろいろ言われることが多い格安SIM。選び方によっては問題が発生するが、筆者が使っているうえでは実用的にまず問題は発生していない。
現在のところ、無難かつオトクなサービスとなると、月20~30GBの通信量が用意され、固定通信とのセットでなくても安価な、3大キャリアのオンラインプラン(ahamo/povo/LINEMO)だろう。月数GBしか使わない、月20GBでいいから、もっと料金の安いサービスがいいとなると、MVNOの格安SIMとなる。
格安SIMについて「品質が良くない」と言う人はいるが、きちんと選べば問題なしということは、あらためて強調しておきたい。

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