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「ミライアップデート・ラボ 2025」by ASCII ~データDXで”美味しくなる”未来~ 第7回

「ミライアップデート・ラボ 2025」by ASCII ~データDXで”美味しくなる”未来~

マンガやアニメの「データキャラ」、どうして噛ませ犬になるんですかね【11月6日の無料イベントのお知らせ】

2025年10月27日 12時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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いらすとやの「メガネが光る人」のイラスト。たぶんこういうイメージ

眼鏡をクイッと上げるタイプのキャラです

 「データキャラ」という存在がいると思います。マンガでも、アニメでも。

 眼鏡をクイッと上げて、光を反射してレンズが白く光る瞬間に冷静な台詞を言う……みたいなキャラクターは、日本のポップカルチャーにおいて長く定着した「知性の象徴」かつ「分析系キャラの記号」として機能しているように思うのですね。

 そもそも、眼鏡を指で押し上げる動作は、知的な人物のリアリスティックな仕草(考え込みながらずれた眼鏡を直すなど)の描写だったはず。

 ところが、そこが演出として強調されるうちに、「頭脳派キャラの誇示」「冷徹なロジック思考のスイッチ」を示すジェスチャーへと変化していきました。

 特に「分析型」「戦略参謀型」「情報処理型」のキャラによく見られ、セリフに“確率”や“データ”といった言葉が出ると、さらにその印象が強化されます。「眼鏡クイッ」という動作を加えることで、視覚的にも一瞬で「データで語る人」というキャラクター性が伝わるようになった、と。

データキャラ、なんでそんなに負けるの?

 ……それにしても、こういうキャラって、“噛ませ犬”の印象を付けられませんか? なんでそんなに負けるの? って。

 しかも、どういうわけか、熱血系のキャラにやられてしまう。「データで計算できないことがあるんだーっ!!」とか言われて。「あ、あんなのデータにないぞ!」などと、うろたえている間に負けちゃう。

 でも、普通に考えて、データって大事じゃないですか。どう考えたって。バトル物だろうがスポーツだろうが、データは集めるでしょう、それはとても大事でしょうと思うんですよ。

 それに、そういうデータ系のキャラが、“精神論”に負けるのもなんだか釈然としないんですよね。まあ、データだけじゃ勝てないかもしれないですけど、データってそんなにカンタンに覆されるものなのか? という疑問はある。

 「あんなのデータにないぞ!」というのも、現実世界だとあまりないと思うんですよ。データにはないのはセオリーではないからで、ほとんどの場合「有効ではないから(データとして集計する意味がないから)」データとして取っていないわけです。

 データ外のものを活用して戦局が一気に有利になることって、そうそうないと思うんですよ。「それがイノベーションというものだろう」と言う人もいらっしゃるかもしれませんが、それにしたって市場調査なりはするだろう、とも思う。

データは活用してこそ

データを取るだけ、集めるだけではなく、いかに活用するかが大事なのだと思います

 「データキャラが噛ませ犬になる」現象をなんとか擁護しようと考えてみると、負け役になるデータキャラって、おそらく「データ」の活用法がまずいんですよ。

 (シナリオの都合とはいっても)データ偏重になっているから、足元をすくわれる、という流れになる。あるいは、「あんなのデータにないぞ」という驚き。相手の情報をデータとして取っておけば、活用しておけば……逆転は防げたかもしれません。

 これって、現実世界でも同じといえば同じなんです。データはとっても大切。「データなんかいらない!」「データでは計算できないものがある!」というのはフィクションの世界では有効かもしれませんが、現実ではそうはいかない。

 だけれども、データを集めるだけ、見るだけでは意味がない。どのように“活用”するか。ここが重要なんだと思うんですよ。

 ……とは言っても、具体的に、どんなプロセスから始めればいいのでしょうか。

 「自分のビジネスにデータをもっと活用したい!」「DXと言われるけれども、どのようにデータを活用すべきか知りたい!」

 そんな事業担当者や企業オーナー、知見を深めたい関係者に向けて、私たちは無料イベント「ミライアップデート・ラボ 2025 by ASCII」を実施します!

 メインテーマは「データDXで”美味しくなる”未来」。

 KDDIアジャイル開発センター テックエバンジェリストの御田 稔(みのるん)氏、株式会社ソラコム テクノロジー・エバンジェリストの松下 享平(Max)氏らをはじめとして、クラウドやIoT、データプラットフォームなど、さまざまな立場でAI活用の最前線に携わるキーマンたちが登壇し、現場から成果を生むために、今すぐ取り組むべきリアルなアクションを共有します。

 大企業だけでなく、中小企業や部署単位、飲食店、小規模事業者まで実現可能な“DX”のヒントを、皆さまに見つけていただける場所にします! 先着150名の方には、「スペシャルな美味しいお土産」もご用意してお待ちしています!

 AIを使うか使わないかで、企業の未来は大きく変わります。“まだ間に合う”いまだからこそ、競合に差をつけられる“成長の可能性”を探りに来ませんか?

 11月6日は、ぜひとも虎の門ヒルズフォーラムへ!

イベント名:「ミライアップデート・ラボ 2025」by ASCII
       〜データDXで”美味しくなる”未来〜

日時:2025年11月6日(木) 10時25分スタート(11時55分終了)
場所:虎の門ヒルズフォーラム
募集人数:最大150名(先着)
参加費:無料(超豪華お土産付き!)
主催:ASCII編集部(角川アスキー総合研究所)
共催:Claris

※本イベントは11/5〜11/7実施の「Claris カンファレンス 2025」併催企画となります。
※本イベントに登録いただくと自動的に同カンファレンスへも登録されます。その他個人情報などの取り扱いについては、応募リンク先に記載のプライバシーポリシーをご確認ください

【第1部】
テーマ:データとAIが成功のカギ!中小企業DXアップデートの未来
モデレーター:大谷イビサ(角川アスキー総合研究所 TECH.ASCII編集長)
パネルゲスト:御田 稔/みのるん(KDDIアジャイル開発センター テックエバンジェリスト)
        松下 享平/Max(株式会社ソラコム テクノロジー・エバンジェリスト)
        野口 潔(株式会社CLOVER 取締役ファウンダー)

【第1部概要(予定)】

 もはやビジネスのアップデートにおいて避けて通れないテーマである「AI」と「データ活用」。一方で日本企業、特に中小企業での活用度は大きな格差が生まれ始めてきており、近い未来にそれが企業成長自体に大きく影響する可能性すら見え始めています。

 今回は、ともすれば大企業や先進企業だけのものにも思われている「データとAI」について、むしろ従来からの日本企業や中小企業にこそ大きな価値を生むものになりうるという視点で、クラウドやIoT、データプラットフォームなど様々な立場で活躍するキーマンたちをお招きしてのパネルディスカッションをお届けします。

 「データ」をどう収集し、それをAIや、ツールと組み合わせることで、どうビジネスにつなげていくか…まさにデータとAIが導く“中小企業アップデート”の未来をひも解きます!

【第2部】
テーマ:ラーメン店もデジタル化!? 飲食DXの成功例から見た未来へのヒント
モデレーター :吉川栄治(角川アスキー総合研究所 取締役/データ担当)
パネルゲスト:山敷 真(menu株式会社取締役/レアゾンHD執行役員)
       日比野芽奈(アイドルグループ ラフ×ラフ/タレント・女優)

【第2部概要(予定)】

 各種レビューメディアで超高得点を獲得しているラーメンライブハウス「ラーメンWalkerキッチン」開業時より店舗運営のデジタル化に挑んできた吉川が、データ活用/連携による成功例を語りつつ、モデレーターを務めます!

 さらに超豪華ゲストを2名お招きしてパネルディスカッションを実施します! お1人目は今、大注目のデリバリーサービス「menu」で取締役を務める山敷真。デジタル活用したデリバリーとしてはもちろん、超人気ラーメン店&ラーメンWalkerと共同開発し話題沸騰の「デリ麺」の背景や、さらにその先にあるデジタル活用による「飲食店アップデート」の可能性の視点でお話しいただきます。

 そしてもうお1人は、デジタル時代のラーメンインフルエンサーの代表格としてYouTubeなどでも大活躍中の日比野芽奈(ラフ×ラフ)さんをお招きして、デジタルネイティブ時代のユーザー&ファンの立場でご参加いただきます。

 最もレガシーにすら見えるラーメン店のDX成功例をはじめとして、飲食店DX成功へのヒント、さらにはそこから見える「中小企業のDXによる新たな創造」の未来を映し出します。

【来場特典スペシャルプレゼント!】

 ご参加登録いただきました先着150名の方に、「スペシャルな美味しいお土産」をプレセントいたします(当日会場の終了時にお渡しいたします)。

 普段はなかなか買えない逸品…近日公開予定ですが、ぜひ150名の枠が埋まってしまう前にお早めにお申込みいただき、「それが何か」をお楽しみにお待ちください!

登壇者プロフィール

吉川 栄治:株式会社角川アスキー総合研究所 取締役(データ領域管掌)
Webサービス開発や大手海外動画配信サービスの日本展開に向けた実証実験を担当。SNS上の口コミデータを活用したトレンド解析サービスを企画・事業化するなど、データ活用による新規事業創出を推進。2020年開業の「ラーメンWalkerキッチン」立ち上げにも携わるなど、データドリブンなDX推進をリードしている。

大谷 イビサ:株式会社角川アスキー総合研究所「TECH.ASCII.jp」編集長
『ASCII.jp』にてTECH/ビジネス領域を担当する『TECH.ASCII.jp』の編集長を務める。「インターネットASCII」「アスキーNT」「NETWORK magazine」などの編集を経て、2011年より現職。「ITだってエンターテインメント」を掲げ、エンジニアコミュニティやテクノロジー文化の発展に寄与している。

御田 稔(みのるん):KDDIアジャイル開発センター テックエバンジェリスト
クラウドおよびAI領域を中心に、開発・プリセールス・技術コンサルティングを担当。得た知見や社内技術を社外へ発信し、エンジニアコミュニティの活性化に貢献。AWS Community Hero、AWS Samurai 2023/2024、Qiita 2024 Top Contributor 認定。共著に『AIエージェント開発/運用入門』(SBクリエイティブ)。

松下 享平(Max):株式会社ソラコム テクノロジー・エバンジェリスト
IoTの普及促進を目的とした講演・執筆活動を展開。Linuxサーバーメーカーでの情報システム業務、EC事業を経て、2015年よりIoT事業開発に従事。メガクラウドとの協業や、省電力通信を活用した先進的IoT事例に携わる。2017年より現職。登壇回数は延べ700回を超える。共著に『IoTの知識地図』(技術評論社)。

野口 潔:株式会社CLOVER 取締役ファウンダー
コンサルティング会社勤務や飲食店経営を経て、2010年に株式会社CLOVERを共同創業。デイサービスや就労継続支援事業所など、福祉事業所を21事業所運営している。8年前の当時、システム導入を検討した結果、経営管理に必要な機能を網羅できるシステムが見つからず、記録・請求・売掛管理などができる『HappyCare』をプログラミングの知識ゼロから初めて構築した。

山敷 真:menu株式会社 取締役/株式会社レアゾン・ホールディングス 執行役員
2010年に広告代理店電通へ入社。出版メディア部門を経て、営業部門で国内外のIT企業を担当。2019年よりレアゾングループに参画し、現在はmenu株式会社取締役としてマーケティング領域を統括。

日比野 芽奈:アイドルグループ「ラフ×ラフ」所属
佐久間宣行氏が総合プロデュースを務めるアイドルグループ「ラフ×ラフ」に所属。明るく親しみやすいキャラクターで「めーな」の愛称で知られる。YouTube番組『ノブロックTV』など各種メディアで活躍するほか、大のラーメン愛好家として『ラーメンWalker』など専門媒体やイベントにも多数出演。

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