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傘下のNTT-MEが推進、1基目は2027年4月に稼働見込み

NTT東が「AI向けコンテナ型データセンター」事業に参入 北海道石狩市よりスタート

2025年10月24日 12時40分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 AI用データセンターの不足がうたわれる中、NTT東日本グループが「コンテナ型データセンター」の地方展開に乗り出す。

 NTT東日本グループのエヌ・ティ・ティ エムイー(NTT-ME)は、2025年10月22日、短期間で構築でき、顧客ニーズに柔軟に対応可能なコンテナ型データセンター事業に参入することを発表した。ブランド名は「JPDC AI Container」だ。

NTT-MEが提供するコンテナ型データセンターのイメージ

JPDC AI Containerの基本スペック案(コンテナ型DC1基あたり)

 プロジェクトの第一弾として選ばれたのは、北海道石狩市だ。2025年内に約5万平方mの土地を取得する。石狩市は、さまざまな事業者がデータセンターを建設する集積地となっており、行政が進めるインフラ構想「ワット・ビット連携」においても中核拠点として期待されているという(参考記事:地方データセンターの役割と価値を変える「ワット・ビット連携」とは?)。

 取得予定の土地は、最大14基のコンテナ型データセンターを設置できる見込みで、1基目は最短で2027年4月に稼働を開始する計画だ。また、これらのデータセンターは、都心部など他エリアのデータセンターと「IOWN APN」で接続し、単一のデータセンターと遜色(そんしょく)ないオペレーションを実現していく。

 今後は、企業や自治体の空きスペースを活用して、全国の他エリアへの拡大を目指す。さらに、2026年度には、コンテナ型データセンターを手掛ける事業者向けに、土地調査から電力調達、設計、工事、運用・保守、ネットワークに至るまでのワンストップソリューションサービスを提供予定だという。

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