サードウェーブは10月15日、NASEF JAPAN(ナセフジャパン)と連携し、茨城県教育委員会の「プログラミング・エキスパート育成事業 専門高校AI教育支援業務」を受託したと発表した。10月2日より茨城県立IT未来高等学校、10月6日よりつくばサイエンス高等学校でAI講座を開始している。
この講座では、サードウェーブのAIエンジニアが持つ実践的な知見を活かし、高校生が最新のAI技術を体験的に学ぶことを目的としている。生徒たちは、AIの仕組みや開発手法を理解しながら、社会で求められるスキルを身につけていく。
AI講座のカリキュラムは、サードウェーブのAIエンジニアチームとNASEF JAPANが共同で開発したもの。AI開発の実務的な技術と教育ノウハウを融合した内容で、教育現場における新たなAI指導モデルとして注目を集めている。
講座の中心テーマは「大規模言語モデル(LLM)」の理解と応用だ。高校生たちは、生成AIの仕組みを学びながら、自分たちのアイデアをもとにオリジナルのAIチャットボット開発に挑戦する。このプロセスを通じて、主体的な学びと創造的思考を育てる狙いがある。
さらに、このプログラムでは「探究型学習」とグループワークを組み合わせた実践的な教育手法を導入。生徒たちはチームで課題を見つけ、協力しながら解決策を導き出すことで、AIを活用する実践力を磨いていく。
茨城県教育委員会の柳橋教育長は、「この先進的な取り組みが茨城の未来を担う人材育成につながることを期待している」とコメントしている。
AI時代に対応できる高度なデジタル人材の育成は、日本全体の喫緊の課題だ。今回の取り組みは、地域教育の質を高めると同時に、次世代のAIエンジニアやデータサイエンティストを育てる重要な一歩となる。
サードウェーブとNASEF JAPANは、今後もAI教育の現場を支援し、未来の人材育成を通じて社会に貢献していく方針だ。





